MUSHIN JAPANESE CAFE 2020 その29 現実が急に噛みついてきました

フィリピン・イロイロの田舎道、サンタバーバラにて日本食と飲み物を販売しながら生活しているTakaです。

5月終わりから8月終わりにかけて、町が少しずつ元気になった印象でしたが、9月になり、また人の姿が激減してしまいました。

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現在のイロイロ・サンタバーバラ

ロックダウン以前は朝から夕方過ぎまでたくさん見かけたにぎやかだった小学生、中学生、高校生くらいの子供はほとんど見ることが無くなってしまいました。

サンタバーバラナショナルハイスクールには8000人の生徒が在籍していましたが、今私がすれ違う子供の数はせいぜい1日に10人いるかいないか。

一体あの子たちはどう過ごしているのでしょうか。

彼らは3月のロックダウンから現在にかけて、そして今後も基本的には外出が禁止されています。

さらに、多くの人が失業してしまい、貧困が続いている状況です。

人々はコメ、安い肉、調味料、野菜など、生活に必要な最低限度のものを購入する暮らしをしているのが見て取れます。

私のお店の周りでは、ロックダウン明けの五月の半ばから、数人が新規にスペースを借りてビジネスを始めたようですが、すでに閉じてしまったところもチラホラ。

私のお店も、この4月間で平均4500ペソ、最高9500ペソまでを売り上げていましたが、今はおよそ2000から2500ペソ程度しかありません。

Kezzaには事情を伝え、いったん仕事をお休みしてしまいましたが、この調子だとJennyの日数削減も避けられません。

相当ひどい状況ですが、Josieにはお給料を満額支払えそうです。

彼女はブツクサ文句を言いながらも一貫して最初からずっと私についてきてくれ、名前をも使わせてくれました。

このお給料はそのお礼もかねています。

彼女が生きていけるならとりあえずは一安心です。

フィリピン・イロイロ、サンタバーバラの短所

宅配システム

イロイロ市内と私が住んでいるサンタバーバラの一番の違いは「grab」「フードパンダ」などが使えないことです。

市内にはたくさんの宅配バイクを見かけますが、この町は田舎なので1台も見かけません。

コロナで外出を控える人たちにスムーズな宅配ができないのは本当に痛い。

所得の違い

市内と比較し、貧困層が多い。

現在は支出をとことん抑えないといけない状況なこともあり、

そのため、たとえ130ペソ、280円のラーメンすら購入が難しいのです。

市内も貧困層は多いですが、そもそもの人口が6倍違うので、その分お金がある人も多いというわけです。

フィリピン・イロイロ、サンタバーバラの長所

家賃が安い

まずはこれです。

私はリスクを極力まで抑えることを今回は選択しました。

現在の家賃は4000ペソ、8800円です。

雨が降ると厨房は水浸しですが、以前のような20000ペソ、40000ペソの状況と比べると本当に精神的負担が異なります。

物価が少し安い

市内と比較して物価が安いです。

野菜、肉を少し安く購入することができるのもメリットです。

競争相手がほとんどいない

日本食を扱っているのは町の中でわたしのMushinのみです。

そのため、私のところでしかラーメン、たこ焼きを食べることができません。

「たられば」はどうにもなりませんが、

ロックダウン後にお店を開き、その後学校での販売を再開してガシガシ稼ぐ予定でした。

ここまでダメージを受けるとは思いませんでした。

リスク回避をしたのはいい選択だったようですね。

今回はいつも私が行っているマーケットで野菜や肉を購入する話です。

解体された豚肉を見ても、今は全く抵抗なく解体された豚の肉をわしづかみにすることができます。

血抜きのレベルや肉の匂い、箇所などを確認し、店主にあれこれお願いすることもできるようになりました。

血抜きされた血を見ても、

「これがディノゴアン(豚の血のスープ)になるのかー。今日のランチで食べるかどうか後でJosieに聞いてみよう」

って思えるようになりました。

日本で食肉解体工場を見学したときには嘔吐を繰り返したのですが、ここではその光景が当たり前。

生きるって何なのかを確認できるフィリピン暮らしです。

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