フィリピンに限ったことではないのですが、海外で暮らすということは日本と異なる文化の中に身を置いて暮らすということです。
私自身がフィリピンで暮らししていた際に「ここで多くの日本人はつまずくだろうな」と感じたことを、屋外での環境に絞って紹介していきます。
誤解がないように断っておきますが、フィリピンの嫌なところを紹介しているわけではありません。
いいところも、課題も両方をありのまま受け入れる気持ちでフィリピンに対する理解を深めてもらえたらと思っています。
排気ガスが地域によっては多い
フィリピンにおいて、ジプニーと呼ばれる庶民の移動手段や乗用車は、ディーゼルエンジンで動いているものが多く、その分排気ガスが日本よりも多く出ます。
また、道路が舗装されていないところもあり、土ぼこりがでることも珍しくありません。
街中には「車の排気ガスは私たちの体を蝕む」というようなことを伝えるポスターが貼られていたりすることもあります。
そのため、いつも30度を超えるような常夏のフィリピンにも関わらず、マスクをつけている人もいるほどです。
もちろんフィリピン全土ではなく、マニラやセブなどの都市部においてよく見られるものであり、農村部に関しては日本と同様、美しい自然が広がっています。
牛・豚・鶏が外で解体され売られている
私がよく通ってビールを飲んでいたセブンイレブンの道路を挟んだ向かい側はお肉屋さんですので、当たり前のように豚が解体され販売されていました。
手足は天井からぶら下げられ、顔や胴体も普通に売られています。屋外での販売になりますのでどうしてもハエがたかりやすく、足元ではワンコがうろうろしているような状況です。
最初は驚きましたが、そのお肉屋さんで普通に皆さん買い物をしているのを見て私は慣れてしまいましたが、なかなか受け入れられない人も中にはいました。
お肉をすべて販売した後はいつもきれいに作業台や地面を清掃していましたが、どうしてもお肉屋さんの前を移動すると独特の臭いがします。
フィリピン人の先生も意見は分かれ、路地販売が好きではない先生はいつもお肉を大型スーパーで購入していると話してくれました。
私が「中で解体しようが外で解体しようがやっていることは同じだし、結果的には同じもの食べてるじゃん」と突っ込んだら「気分の問題なの！」って言われましたけど。
日本でも肉を解体している人は必ずいます。私たちが普段見ないで済んでいるだけの話です。豚も牛も鶏肉も最初からパック詰めされてスーパーに並ぶわけありません。
個人的には「気持ち悪い！」「不衛生！」という感覚をもたずに、一つの仕事として受け入れてもらえたらという思いです。
野良の動物が多い
以前野良の動物について紹介しましたが、フィリピンは日本と比べて動物が多いです。
感覚でいうと人間：犬猫などの動物＝7:3くらいの割合で見かけます。
ただ、ほとんどの動物は人に襲い掛かることはありません。猫も犬も暑い日には日陰で休み、涼しい日には仲良くうろうろしています。
日本に来る前に狂犬病の予防接種を受けるかどうか迷う人もいるかもしれませんが、フィリピンでは狂犬病の予防接種が外国人でも無料です。
なにも日本で高いお金を支払って注射しなくてもいいのではないか、というのが私の意見です。
治安は地域によって異なる
フィリピンは地域によって治安が大きく異なります。
フィリピンの中でもミンダナオ島を中心とした南の地域は、フィリピン人でも行きたがらない人が多くいました。
私の語学学校の先生もそうですし、インタビューした人も普通にイスラム圏だからということでテロを警戒していましたからね。
また、首都のマニラはスリが非常に多い地域であるということも教えてもらいました。
私がインタビューさせてもらった一人の女性は、過去にマニラに住んでいたそうですが、3年間の間にカバンから携帯や財布を4回盗まれたそうです。
手口としては、リュックサックを後ろに背負っていた時に、気づいたら中身を盗まれていたそうです。刃物で外側を斬られて中にあった携帯電話を盗まれたこともあったとも話してくれました。
これにはさすがに参ったらしく、人ごみの中ではリュックを抱っこするようになったそうです。怖いですね。
ちなみに！イロイロシティではそんなことは一度もありませんでした。
知らない人から「ポータブルの充電器のコードがバックからはみ出てるよ」って教えてもらったりするくらいでしたからね。
何度も夜の10時過ぎに市内をプラプラとビールを飲みながら歩いていても全く怖い目に合わなかったですし。
とにかくいえることは、マニラ・セブ・ミンダナオ島に関しては警戒した方がよさそうだということです。
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