フィリピンは日本よりも子どもが多い
フィリピンに見られて日本ではあまり見られない光景の一つが、子供の多さです。
フィリピンと日本の人口ピラミッドに関しては以前の記事で紹介しましたが、フィリピンの人口は年齢が低くなるほど絶対数が多いのが特徴で、本当に綺麗なピラミッド型をしています。
私の周囲のフィリピン人に兄弟姉妹の人数について尋ねてみたところ、20代~30代の多くが3~5人と答えていました。
日本とは異なり、やっぱり多いですよね。
今の日本の20代~30代に同じ質問をすると、おそらくは1~3人と答えることでしょう。
ただ、日本も経済成長期には多くの兄弟姉妹がいることは普通でしたよね。今の60代~70代の多くは3人以上の兄弟がいるのではないでしょうか。
多くの子供をもつことは発展途上の国に共通して見られるプロセスなのかもしれません。
今後活躍していくであろう若い世代は、将来子供をもつことについてどう思うのでしょうか。子どもをたくさん作ることを望んでいるのでしょうか。
そんなことが気になったので直接聞いてみました。
How many children do you want to have in the future?
なかなか直接的な質問ですよね。応えてくれた人達にはいつもながら感謝です。
話を聞いてわかったことは、多くの女性たちは結婚はしたいけれどもたくさんの子供を作ることを望んでいないということでした。
自分たちの暮らしを安定したものにするためには、たくさんの子供を作ることは経済的に苦しくなると自覚している人が多かったです。
そして今のフィリピンの若者(20代~30代)は自分たちの国が貧しいことを知っていて、貧しいながらも徐々に国が発展している最中であるという意見を持っている印象も受けました。
日本と同じように、フィリピンの若者もインターネットを使ってたくさんの情報をキャッチしている人はかなり多いです。高いスマホを買ってFacebookやネットやゲームに夢中の若者もたくさんいます。
彼らの多くは優れた技術は自分の国には備わっていないけれども、優れた技術が世界にはあることをよく知っています。
若い世代の人たちが流行を取り入れる柔軟さをもっているのはフィリピンも日本も同じです。
フィリピンもいつかは今の日本のように経済発展し国民意識が変化していき、出生率の低下に悩む日が来るのかもしれませんね。