フィリピンのイロイロにある田舎町、サンタバーバラにてMushin Japanese Cafeの経営をしながら日本語講師、大学講師などもしているTakaです。
今年も去年同様、Rhaneさんの実家で年越しをします。
クリスマスでもこっちの人にがっかり
そクリスマスの日にこんなものがゴミ捨て場においてありました。
クリスマスのメッセージカードだと思ってうれしい気持ちになる私。
感慨深い気持ちになっていました。
すると
なんだこれ。
封筒になってる。
嫌がらせで、わざと全部のごみを回収しないの。
しかもクリスマスプレゼントとか言って自分たちの嫌いな人たちのゴミ捨て場には、ごみを増やしたりするのよ。
それに封筒にお金包んだ人のごみだけ優先的にごみをかたづけたりするの。
これはひどい。
彼らの理屈では「低い給料でごみを処理してやってるんだから、お前ら金持ちが俺らにサービスするのは当たり前だろう」
ということらしい。
日本人はお金持ちを見たら、どうやってお金持ちになったのかを学ぼうとするけど、彼らはお金持ちをみたら施しを受けようとする。
修羅の国に行きました
さて、今年も年越しです。
Rhaneさんのうちに行くので彼女もおめかしをしています。
ですが、Rhaneさんの家は完全にスラムで、北斗の拳の修羅の世界みたいな場所です。
昨年も正月早々発砲事件があったり、人が死んだり、麻薬の売人が増えてきたり・・・と、私にとってはあまり落ち着きません。
いたるところで上半身裸の人が立ちしょんをして、動物のフンがいたるところにあります。
いつもバランガイの入り口から、Rhaneさんの家の中に入るまでの10分くらい歩いている間は気を引き締めています。
こんな修羅の国に行くのにもおめかしをするRhaneさん。
私はよくわかりません。
米をプレゼントします
昨年に引き続き、今年もRhaneさんの家には米をプレゼントします。
米はフィリピン人にとっての生命線です。
彼らが普段食べているお米よりもちょっと高くておいしいジャスミンブランドのお米を50キロプレゼントしました。
25キロで2000ペソ、50キロで4000ペソ、約一万円です。
毎日おいしいご飯が食べられると活力が湧くものです。
これでおそらく新年から数か月の間は、Rhaneさんの家族みんなの笑顔になる時間が増えることでしょう。
Rhaneさんはめちゃめちゃ喜んでいました。
Rhaneさんの家族はみなさんお金にゆとりがありません。
ですが、私にお金を無心する人は今のところいません。
こういうのが私にとっては一番うれしいです。
猫と遊んでビールとフィリピン料理をいただきます
おうちにつきました。
二家族半、10人以上が二階建ての竹と木でできている、この家に住んでいます。
大人も子供も6人くらいいた気がします。
Rhaneさんの家にはたくさんの猫がいます。
親猫が二匹、それとこの3匹の子猫、さらには子犬が一匹います。
子どももたくさんいるのだから、ペットがいなくてもにぎやかにすごせるのに、私にはわかりません。
ですが彼らにはそれが居心地いいのでしょう。
子どもたちが小銭でミニ賭け事をしていました。
右の女の子は指が6本あります。
多指症の人をフィリピンで見るのはこれで3人目です。
御馳走が並んできました。
年始には丸いものを並べたり、長いものを並べたりするそうです。
角がない=幸福
長い=長寿
だそうです。
そして外では花火や爆竹をならす人たちであふれており、非常に耳が痛いです。
これらの文化はすべて中国から来たものであり、フィリピンのもともとの文化ではありません。
彼らの生活の中に中国文化が定着しており、彼らのオリジナルの文化は縮小されていきます。
外国人の私から見たら脅威ですが、彼らはそれに対して疑問をもたず、自然に中国製品を買うのです。
夜になると子供たちがゲームをしていました。
マスクをつけてのお菓子すくいです。
このようなイベントは徐々に失われつつあるとRhaneさんは話していました。
そんなこんなでみんな爆竹を鳴らして、酒を飲み、歌を歌い、2023年になりました。
朝起きてからもウイスキーを飲む大人で道はあふれています。
私はRhaneさんと修羅の道を気を付けながら帰ります。
爆竹に交じって実弾が行きかうのがこの地域。
事故で人が死んだり、花火で目を失ったり、指を失ったりするのも珍しくありません。
去年の大みそかは銃撃があったのですが、今年はなくてよかったです。
帰宅後は昼寝をしてお酒を飲みながらRhaneさんと鬼滅の刃、無限列車編を一緒にみて過ごしました。
Rhaneさんは何度か泣いていたけど、そんなシーンあったかなぁ。
今年の目標は収入を上げつつ、労働時間を短くすることです。
目標は毎週40時間未満を目指します。
うまくいくといいな。