前回、狂犬病について話しましたが今回は二度目の注射に伴い、ちょっと捕捉します。前回の記事はこちらからどうぞ。
どうしてフィリピン国内の国立病院は狂犬病予防接種はほぼ無料なのか
外国人観光客誘致の面から
フィリピンの国立病院における狂犬病注射が無料なのは、現在のドゥテルテ政権になってからだそうです。
フィリピンは誰もがご存知の通り、国全体が貧しいです。そのため外国人がお金をフィリピン国内で使用することは、自国の経済を回すためにも非常に意味があることだそうです。
そこでドゥテルテ大統領が、より多くの外国人にフィリピンに訪れてもらいたいという思いや、国内の狂犬病対策としてワクチンの無料接種がスタートした、と病院の先生は話してくれました。大変ありがたい話ですよね。
貧困層の多い国民の視点から
先ほども話しましたがフィリピンは貧困層が非常に多いです。
お給料に関しては語学学校の先生で22,000円程度、露天商で7,000円程度、水着や半裸で稼ぐ若い女性ですら35,000程度だそうです。日本では信じられない金額ですよね。
当然ながら国民の多くは保険に入っていません。公務員やお金に少し余裕がある人は保険に入るそうです。保険に入っている人は個人病院に通えるわけですが当然少数です。
そのため、多くの国民は病気になった時に格安の国立病院に行くことになります。しかしながら多くの人が朝早く並ぶわけですから環境はよくありません。早く診察を受けるために病院の外で寝泊まりする人も多くいるくらいです。
こんな感じになっています。私が午前7時に病院に到着した時には300人以上はいました。まさにカオス、すごかったです。映画で見る野戦病院のイメージをもってしまいました。日本とはかなりかけ離れている状況です。
現状がこうなっているわけですから、貧困層の人でもワクチンを接種できることが望ましいと、現政権で判断されたと伺いました。
あくまでも待合室がこのような状態であり、ドクターがいる診察室は落ち着いた環境でした。診察後に注射を打つために移動したお部屋ではナースの皆さんがキャーキャー言ったりたまに携帯をいじりながらの注射でしたが、しっかりと消毒してくれたし私は満足です。
まとめ
私は基本、体験することに価値があると思うタイプなのでこの環境を楽しみましたが、苦手な人にとっては苦痛な時間になるかもしれません。
格安でワクチンを接種し、かつフィリピンの病院の現状を肌で感じたい人にはお勧めです。