フィリピンでオンライン日本語講師 その21 一部フィリピン大学生の実態

フィリピンのイロイロでカフェ経営をしながら日本語講師・大学講師として働くTakaです。

今日はフィリピンの大学生についての話です。

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フィリピンの大学生に日本語を教える私

私は今とある大学で日本語の講師をしています。

講師になった理由はお世話になった人を助けたい気持ちがあったからです。

私が以前語学学校のオーナーとやや大きなトラブルになった際、私に弁護士を紹介してくれた人がいます。

その人から「大学で日本語を教えてくれませんか?」とお誘いがありました。

現在の私のオンラインレートと比べると賃金は約30パーセント程度と非常に安く、割にあわなかったのですが、1年以上声掛けがあったために最終的には受け入れました。

助けてもらった分のお返しができればいいか、なんていう気持ちで引き受けたのです。

私の大学は州立大学なので生徒たちは授業料を払いません。

そのかわり、一生懸命に勉強しなければならないことになっているそうです。

私が教えているのは2クラス、合計約60名超です。

なぜか女性が多く、クラスで女性は90パーセントくらいです。

フィリピンの大学生全員ではないでしょうけど

一つのクラスはそれほど問題がないのですが、もう片方がなかなかよろしくない。

・授業参加率が50パーセント以下

・欠席時対応加算用に用意した課題も一切手を付けない

こんな感じの生徒がたくさんいるのです。

中間テストでは20点、30点を取る生徒が続出していしまいました。

生徒は難しいと話していましたが、私のテストはそれほど難しくないのです。

私と一緒に週に一回学習を10か月続けている9歳の男の子、

半年間、週に二回学習を続けている20歳の大学生、

彼らはあっさりと同じ問題をこなしていました。

フィリピン大学生はすでに大学4年生で週に3時間もクラスがあるのに、それでもできないというのです。

もちろん、授業に熱心な生徒は90点以上を取得します。

テスト問題はすべて4択なのですが、この点数。

ちょっと残念でした。

テストが悪かった分、授業に参加して一生懸命に挽回するかと思いきや、そうではありません。

欠席を継続するのです。

何がしたいのでしょうね。

最初と話していること違うけど…

その後もやる気のないクラスの生徒は授業に生徒は出ません。

ですが、やる気のあるクラスからは提案がありました。

先生、私たちの成績がよくなるようにアクティビティ与えてくれませんか?
モブ男
モブ男

アクティビティというのは、要は授業以外での課題のことです。

発表だったり、ビデオ作ったり、そんな感じですね。

Taka
Taka
あれ?
最初アクティビティを与える話したとき、
「そんなの必要ありません、テストの点数だけで成績を付けてください」
って言ったのあなたたちだよね?
授業のビデオ見たら会話残っていると思うけど・・・。
すみませんでした。
こんなことになると思っていなくて。。。
モブ男
モブ男
Taka
Taka
わかりました。
課題を与えます。
それと、授業に先生出席した生徒にも点数をくれるんですよね?
欠席しても課題を出したら出席扱いですよね?
モブ男
モブ男
Taka
Taka
出席したらじゃないですよ。
「出席して私が名前呼んだときに返事して質問に答えたら出席ですよ。」
名前何回も読んでるのに返事ない生徒は、話した通りもちろん欠席ですよ。
え!?
モブ男
モブ男
Taka
Taka
話しましたよね?

こんな感じのやりとりがあってから、まじめクラスは一層まじめに授業に参加して、発言するようになりました。

授業に関しては、私はいつも

「ひとりで解決しようとしないで、授業にはできるだけ友だちと参加して、助け合いなさい。」

「私の質問に答えられるようにみんなで協力しなさい」

と伝えてあります。

これは生徒の出席率とやる気を上げるために伝えています。

まじめクラスはほぼ問題がなくなりました。

ですが、問題はやる気のないクラスです。

自ら悪い未来へと進む彼ら

彼らは相変わらず出席しません。

私はとても心配です。

できることなら卒業してもらいたいのですが、加点するためにアプローチしてもそれを全く行わないのです。

できるだけ生徒に卒業してもらうために、最終的にはこんな感じで成績を付けることにしました。

テスト 40点(中間35パーセント、期末65パーセント)

出席 20点

やる気 10点

アクティビティ30点

これで合計100点です。ですが、さらに救済措置をつけました。

個人課題20点

合計120点。

合計120点です。

通常はありえません。

これによって、テストの成績が悪くても、課題、出席、アクティビティで卒業できることになりました。

さらに、テストの成績がいい生徒は個人課題を行わなくてもいい成績をゲットできるようになりました。

こんな感じで具体的な点数例をエクセルで作って、後日生徒にプレゼンしました。

Taka
Taka
期末テスト終わった段階で成績発表するから、個人課題するかどうか決めてね。
私ができる最高の譲歩です。

成績上げたいなら、課題やってください。
もっと成績上げたいなら、授業20回分の欠席対応課題をすべてやってください。

Taka
Taka
欠席対応と、アクティビティで50点分ですから、それを行わない生徒は100パーセント卒業できません。

逆に言うと、成績悪くても課題ちゃんとやる生徒は好成績取れます。

好きな方選んでください。
友だちと協力しあってかまいません。

これ以上成績あたえる方法は私にはわかりません。

後日、とある生徒から連絡が

後日、やる気のないクラスの成績優秀な女生徒から電話がありました。

「先生、私のクラスがひどくてごめんなさい」

「間違いなくTaka先生は日本語を教えるのがこれまでの先生より上手です。けどみんなやる気がないんです。」

「日本語は副専攻だから・・・」

「私とても今の状況が心配で・・・」

いい子ですね。

まぁ、なんというか。

そんなこと言われても、もう二十歳を超えているわけですし、その年齢はフィリピンでも大人扱いなようですから、責任をもってもらうしかありません。

とりあえず、私はほかの生徒や先生から何かを言われたくないので、すべてほかの先生に確認しながら行動しています。

こんなことで恨みをかって刺されたら笑えないですからね。

私が単独で強引に進めた、なんて言われたくないから、授業の様子も毎回録画しています。

とにかく、トラブルに巻き込まれたくありません。

私はただ単に点数を上げたいんです。

授業の単価も安いし、こんなことで私の時間や労力を費やしたくないです。

このままいくと、やる気がないほうのクラスは30パーセントの生徒は卒業不可です。

私には理解できませんが、彼らがそれを選ぶのだから仕方ありません。

何度も何度も伝えているのに、なぜ学ばないんだろう。

私にはわかりませんが、これが一部フィリピン人の現実なんでしょうね。

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