フィリピンの田舎町で新しい挑戦。たこ焼きを広げる仕組みを考えてみました

フィリピンでビジネス|開業・準備

フィリピン・イロイロ近郊のサンタバーバラで、小さな日本カフェを運営しているTakaです。

ロックダウンの影響で営業環境は厳しいままですが、お店の運営は少しずつ落ち着いてきました。

ただ、お店が動き始めたからといって課題がなくなったわけではありません。

今回は、たこ焼きをもっと多くの人に届けるため、新しい販売方法を考え始めたときの話です。

サンタバーバラだけでは限界がある

友人と話をしていて感じたのは、この町だけで販売を続けるには限界があるということでした。

ありがたいことに、お店の存在は少しずつ知られるようになり、市内から来てくださるお客様もいます。

しかし、もっと販売を広げるには、他の地域でも販売してくれる人が必要です。

とはいえ、ここで一つ大きな問題があります。

それは、お金の管理です。

例えば売り上げの○%を受け取る契約にしても、本当の売り上げを確認することは簡単ではありません。

また、オリジナルソースを使わず自己流で販売されてしまえば、お店の味やブランドも守れません。

私が考えた販売の仕組み

そこで考えたのが、次のような方法です。

  • 毎週決まった金額を支払ってもらう
  • たこ焼きソースは私から購入してもらう
  • たこ焼き粉も私から購入してもらう
  • 売り上げはすべて販売者の利益とする

この方法なら、販売者がどれだけ売っても利益は相手のものです。

一方で、毎週の支払いが止まれば、

  • オリジナルソースの供給
  • たこ焼き粉の供給
  • Mushinの名前の使用
  • 販売サポート

これらは終了となります。

実際には、途中で支払いが止まる可能性も十分あると思っています。

それでも、大きな投資をせず試せる仕組みとしては悪くないのではないかと考えました。

たこ焼きを売ってみたいという人が現れました

そんな中、私のたこ焼きを販売してみたいという女性が現れました。

31歳のシングルマザー、Rainさんです。

何度か話を重ねる中で、彼女は自分の生活について隠さず話してくれました。

  • 経済的な理由でスラム地区に住んでいること
  • サウジアラビアで2年間メイドとして働いていたこと
  • コロナの影響で帰国したこと
  • 親族を含め10人で暮らしていること

「恥ずかしいけれど隠したくない。」

そう言って、自宅も見せてくれました。

実際に訪ねてみると、水道がなく、生活用水を購入して暮らしている地域でした。

将来は家族だけで安心して暮らせる家を持つことが夢だそうです。

子どもたちにも好評だったたこ焼き

その場で電気式のたこ焼き機を使って焼いてみることにしました。

すると子どもたちの反応がとても良く、

「キャベツもネギも食べない子が、おいしいって食べてる!」

と驚いていました。

さらに、

「このソースがおいしい。今まで食べたものと全然違う。」

とも話してくれました。

だからこそ、ソースだけは私から購入してもらう意味も理解してもらえたようです。

まずは実際に販売してもらい、もし継続できそうなら、お互い納得できる形で契約書を作ろうと考えています。

もちろん成功してくれたらうれしいですが、過度な期待はせず、結果を見ながら判断していこうと思います。

私も同じようなところから始めました

彼女と話していると、自分がガス屋さんの片隅を1日100ペソで借りて、たこ焼きを焼いていた頃を思い出しました。

小さな場所から始めて、少しずつお客様が増えていった日々です。

だからこそ、彼女にもチャンスがあればいいなと思っています。

新しいスタッフと落ち着いた毎日

お店ではJenny、Kezzaと一緒に営業を続けています。

最近は近所のお店で働く人たちが立ち寄って雑談をしていくことも増え、お店の雰囲気もずいぶん落ち着いてきました。

ある日、「みんなで何か食べよう」という話になり、何が食べたいか聞いてみると、

  • Chooks to Goのローストチキン
  • 地元のピザ
  • ジュース
  • 焼き鳥

という、とても現実的な答えが返ってきました。

「これだけでも食べきれないと思います。」

そう笑いながら話す二人を見て、この町らしい素朴な感覚だなと感じました。

お客さんが少ない時間には、近所のお店のスタッフも交えてカードゲームで盛り上がることもあります。

派手さはありませんが、こういう穏やかな時間が流れるお店を少しずつ作っていけたらと思っています。

まだまだ課題は山積みですが、一歩ずつ前へ進んでいきます。

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