先日、従業員募集をしたところ150超の申し込みがあったとお伝えしました。
今回はその続きです。
前回はこちら
MUSHIN JAPANESE CAFE 2019 その11 屏風を作った!のですが
面接の予定を入れてお店に来てもらうようにしました。
今回面接予定を組んだのは4人です。
結果から言うと、来たのは3人でした。
もう一人は音信不通です。
二人の従業員を雇用しました
一人目はMichell、二十歳の女性です
彼女は面接の日に自己都合で面接の時間をずらしたい旨を私に申し込んできたことや、
私が普段どんな生活をしているのかを聞いたときに、
「ベッドの上でゴロゴロしながら携帯電話を触って韓流ドラマを見ていました。」
と答えるあたりに、センスを感じました。
フィリピン人は日本人よりもごまかしたり、嘘をついたりする割合が圧倒的に多いです。
私は彼女が嘘をついていたら雇用をやめようと思いましたが、どんな質問にも正直に答えてくれたため、採用です。
フィリピン人の遅刻に対してどう思うかを聞いたときに、
「私はあまり好きじゃないから明日は少し早く来ると思いますけどいいですか?」
と答えておいて、
勤務初日に少し遅刻してきた彼女。
理由を聞いたときに、
「ベッドでくつろいでいたらいつの間にか時間になっていました。すみません。」
と答えられるあたりがいいですね。
午後2時から9時まで一緒に働きます。
二人目はMaria、29歳の女性です
彼女は片道1時間かかるところから来てくれました。
台風にも関わらず母親と一緒に来て、予定時間の10分前に到着。
質問に対して必要以上に長い説明をしたり、唇を震わせていることから相当緊張していることがうかがえます。
ちなみに私はどの面接者にも必ず二つの質問をしています。
一つ目は、「起きてから寝るまでの1日のスケジュールを教えてください」
2つ目は、「あなたの家族構成を教えてください」
この二つの質問です。
私が最初に手本を見せて、その後本人にバトンタッチ。
この質問により、「生活習慣」「思考の論理性」「表現の的確さ」「抱える困難」などが見えてきます。
また、このやり取りをすると、ごまかしたり、嘘をついているとすぐにわかるのです。
今回、面接を受けた結果私が採用しなかった女性の一人は、家族構成の時に自分の姉や母のことをごまかしたり、職歴が短い理由もごまかしたりしていました。
こういう人は即アウトです。
小さいことを初対面でごまかす人に、大切なお仕事は任せられません。
Mariaは自分や家族が経済的に困窮していること、実の父が一週間に500ペソしか家族に渡さないので家族が満足な生活を送れていないことを恥ずかしいような情けないような顔をしながら私に伝えてくれました。
しゃべりすぎで落ち着きないところが気になるところですが、そのうちに私が落ち着いた対応をすることで影響を受けて、彼女も落ち着いていくことを願います。
私の指定するレベルまで到達できないと、申し訳ないですが問答無用でひと月でさようならです。
とりあえずこれで1日16時間労働を週7日間一人で乗り切る、という無茶なことはしないで済みます。
助かった。
Samanthaが家族ときてくれました
お給料を取りに来たSamantha。
最後に家族と共に来てくれました。
彼女の夢は少しでも一生懸命に働いて、遠くにいる家族をIloiloへ引っ越して一緒にしばらくくらすこと。
家族と今は一緒に過ごしているそうです。
私のところで働いて貯めたお金が家族と生活する彼女の夢の一部となれたようで私としてはうれしい限り。
彼女のお母さんは何度も私にお礼をしていました。
お給料が高い環境で夕食代も無料だったことにびっくりしていたようです。
最後にSamanthaから新しい浴衣を着て写真を撮りたいとのリクエスト。
とってもきれいに写真が撮れました。
最後は彼女がハグをしてくれてお別れです。
Samanthaがいなくなって、とてもとても寂しい。