留学生をお話をしているといろいろな人がいます。
20代前半の学生
30代、40代の仕事を一時的に辞めて来た人
60代以降のリタイアした人
などなど、いろいろな人が語学学校に来ています。
いろいろな学生の方とお話をしているとわかったことは
「目標がない人」
「目標がある人」
この違いがはっきりしているということです。
せっかく高いお金を払って留学するのなら、しっかりと目標を作ってから留学すると、成功しやすいですよ。
実際にいた二つの例を挙げて考えてみましょう
私が実際にかかわりをもった二人の20代中盤の女性を例にあげます。
Aさん
「私は二つの道があるのですが、今決めかねているんです。一つは日本で英語を生かした仕事につくこと。もう一つはカナダでワーホリをすることです。だから今回フィリピンで英語を学びに来ました。」
Bさん
「私は将来エージェントとして働きたいんですよね。日本においてはTOEICはリスニングとリーディングしか問われないから、今回のフィリピン留学はそのスコアを挙げるためだけに来ました。」
どちらが具体的な目標を持ってきているかはわかりますよね。間違いなくBさんです。
それに対してAさんは、自分なりには確固たる目標を持っているようですが、実はかなり具体性に乏しいです。
英語を生かした仕事ってなんでしょう?
塾講師?
教員?
外国人向けの飲み屋?
CA?
全て英語を生かした仕事に値しますが、それぞれの仕事で求められる能力は異なります。
ワーキングホリデーに関しては、どこで、何のために、どんな仕事をするのかが大事です。ワーキングホリデーは目的でもなんでもないです。
留学するなら目標はできるだけ具体的に
Aさんの考え方が間違っているというわけではありません。
少し具体的にするだけで留学期間中の過ごし方やその後の過ごし方がより目標意識に沿ったものになると思われます。
もう一度Aさんの発言を振り返りましょう。
私は二つの道があるのですが、今決めかねているんです。
これに関しては、特に問題はありません。次が大切です。
一つは日本で英語を生かした仕事につくこと。
これだと抽象的ですよね。ここをできるだけ具体的にすることです。先ほども話をした通り
「CAとして働きたい」
というように、固有名詞を入れるだけでずいぶん印象が変わりますね。
CAとして問われることは圧倒的なコミュニケーション能力ですので、リスニングとスピーキングは必須です。
それにそれぞれの会社に求められる基準があるわけですから、それを調べて今の自分に何が足りないかも知ることができます。
もう一つはカナダでワーホリをすることです。
これに関しても同様です。本気でワーホリのことを考えているのなら、事前にその国にどんな種類の仕事があって、その仕事には英語のどんな力が求められているかを調べておくと、その国に行ってからスムーズに仕事を探すことができると思われます。
農園で働くなら、はっきり言って語学力はそれほど求められないし、レストランで働くならオーダーを聞き取ったりする程度のお客とのコミュニケーション力が求められますよね。
一番よくないのは今後を考えていない人
こういう人もたまにいます。
留学が目標になっているので、フィリピンに来た時点で満足している人です。間違いなく失敗しますし、留学中も勉強に力が入りにくいです。
くれぐれもそうならないように!
これから留学を目指している人は、自分の計画を事前に決めることをお勧めします。できるならその計画を家族や友達と共有して、みんなから応援してもらえるくらいの計画を立てられるとさらに成功しやすいですよ。