フィリピンでビジネス2023 その20 オーナーとしてというか、人としてというか。

フィリピンのイロイロにある田舎町、サンタバーバラにて日本語のオンライン講師をしながらMushin Japanese Cafeの経営をしているTakaです。

雨の日にマンションの3階にカエルがいました。

フィリピンのカエルは大きくて、うるさい。

今回はスタッフの抱える問題をどうするか、という話です。

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フィリピンあるある「お金を貸してほしい」

また、よくあるお金の話です。

今回は男性スタッフのNico。

オタク気質で友達がいなく、行動も遅く、おはようすら満足にいえず、私を困らせていた彼。

3か月以上私の職場で働くことでずいぶん変わってきました。

朝の挨拶はもちろん、お客が帰るときには「Thank you so much」と言えるようになり、状況を判断して以前よりも機敏に動けるようになりました。

そんな彼からメッセージが。

「お給料を先払いしてくれませんか。」

「母親が手術をしなければならないんです。」

金額は私にとってはそれほど大きな金額ではありませんが、彼にとっては大きな金額です。

たかだか働いて3か月のスタッフが、軽はずみに私にお願いできるような金額ではありません。

私はどうするのがいいのか。

人としての私の判断

彼は母と二人で暮らしています。

マニラから母親と一緒に、母の家があるこの田舎に今年になって戻ってきたそうです。

彼は自分に自信がないので、人に顔を見せることに抵抗があり、いつもマスクをしています。

友だちも満足にいません。

ようやく少しずつMushinに自分の居場所を感じてきているように見える彼。

母親に何かあると、彼の人生はさらに孤独になるでしょう。

私は私で、これまでお金に関しては何度も騙されてきています。

①2019年には英語学校の韓国人オーナーにはめられ、お金を失いました。

②同じく2019年に、コスプレが趣味だという女性に騙され逃げられるところでしたが、弱みがわかったのでそれを使い、今も支払いをさせています。(残金9000ペソ)

③Josieには家族ぐるみではめられ、余計な出費が発生しました。

また、こうやってお金にかかわるゴタゴタです。

とりあえず、

「状況知りたいから母親の手術や通院に関するすべてのレシートをまとめて送りなさい」

と彼に伝えてみたところ、すべて画像付きで送ってきました。

どうやら本当に母親の具合が悪く、手術が必要らしい。

彼は「給料から天引きをしてください」とお願いがありましたが、

このままだと彼は約2~3か月Mushinでの収入がなくなります。

お金を私が一時的に建て替えることはできますが、彼が逃げてマニラでも行ってしまったら、私はどうすることもできません。

ですが、彼が母の無事を祈り、手術後も一生懸命に働くのなら、それはそれでとてもいいことです。

私はきっと彼のお金を建て替えることでしょう。

逃げられたら、それもまた経験。

彼がまじめに働いても、それもまた経験です。

いずれにせよ、彼のお母さんが亡くなるよりはいいでしょう。

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