転売したい人が現れました。そしてスタッフ教育の難しさを痛感

フィリピンでビジネス|スタッフ管理

フィリピン・イロイロ州の田舎町、サンタバーバラで Mushin Japanese Cafe を営業しているTakaです。

従業員と一緒に、お手頃価格のたこ焼きやラーメンを販売しながら、毎日少しでも生活を良くしようと奮闘しています。

今回は、思いがけず「たこ焼きを転売したい」という申し出を受けたことと、スタッフ教育について考えさせられた出来事を書いてみます。

転売したいという申し出

ある日、一人の女性がこんなことを言ってきました。

モブ女
モブ女
これ転売させてほしい
どういう形を考えているのか、詳しく教えてもらえますか?
Taka
Taka
モブ女
モブ女
あなたの販売価格で買って、それを私が上乗せして売りたいの。車もあるし、配達もできるよ。

正直、最初は驚きました。

ですが、考えてみれば十分あり得る話です。

フィリピンでは珍しくない販売スタイル

フィリピンでは、自分で商品を製造するよりも、

仕入れて販売する

というスタイルのお店が非常に多くあります。

私たちのたこ焼きは、この地域では珍しい商品です。

自分で同じものを作るより、完成品を仕入れて販売した方が早いと考えたのでしょう。

それだけ商品を評価してもらえたということでもあります。

転売には前向き

話を聞くと、

  • 私たちの商品を定価で購入する
  • 味や内容は変えない
  • 私たちが販売できない地域へ車で届けたい

という内容でした。

私は、この方法は悪くないと考えています。

利益だけでなく、

「Mushin」という名前をより多くの人に知ってもらえる

という大きなメリットがあるからです。

ブランドを残す工夫

せっかく転売してもらうなら、

「どこの商品か」

が分からなくなってしまうのはもったいない。

そこで、

容器へロゴシールを貼ることにしました。

これなら食べた人が気になればFacebookなどでお店を探してくれるかもしれません。

さらに、

100ペソ購入ごとにスタンプ1個。

10個でたこ焼き1箱無料。

というスタンプカードも作りました。

転売先で購入したお客様にも、

「Mushin」

という名前を覚えてもらえれば嬉しいですね。

シール700枚とスタンプカード200枚を印刷して約400ペソ。

プリンターがあれば自分でできる作業ですが、当時はそれもまだ贅沢品でした。

第一印象は大切

実は転売希望者は二人いました。

一人は自己紹介もなく、

「転売していい?」

とだけ聞いてきた女性。

もう一人は、最初に自己紹介をし、終始丁寧に話をしてくれた男性でした。

もちろん、安心して話を進められたのは後者です。

商売は商品だけではありません。

「この人なら任せられる」

と思ってもらえる人柄も、とても大切だと改めて感じました。

Jadeの課題

一方、お店の中では別の課題もありました。

スタッフのJadeです。

以前、

「勤務中はヘッドセットを外しましょう。」

と話し合い、お互い納得したはずでした。

ところが翌週になると、再びヘッドセットを付けたまま勤務。

しかも、お客様が来ても外さず、そのまま接客していました。

実際にお客様からも指摘を受けています。

もちろん再度注意しました。

返事は、

「Yes, Sir.」

ただ、それ以上の反応はありませんでした。

人を責めるより、仕組みを見直す

当時の私は、

「なぜ真剣に働かないんだろう。」

そう考えていました。

しかし今振り返ると、

採用基準やルールを十分に伝え切れていなかった私にも改善点があったと思います。

仕事への考え方は人それぞれです。

だからこそ、

「何を守れば一緒に働けるのか」

を最初から明確にしておく必要があります。

試用期間を設けることに

そこで今後は、

最初の1か月を試用期間

として、お互いが働き続けられるか確認する仕組みにしようと考えました。

これは私が日本で障害者雇用に携わっていた頃の経験から学んだことでもあります。

会社だけでなく、働く側にとっても、

「この職場は自分に合っているか」

を見極める時間は必要です。

採用は、人柄だけでも、能力だけでもうまくいきません。

お互いが安心して働ける仕組みを作ること。

それが、長く続く職場には欠かせないのだと、この頃から少しずつ学び始めました。

 

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