悪臭の原因は隣のお店でした。自分も汚水まみれになって解決した話

フィリピンでビジネス|運営・改善

フィリピン・イロイロ州の田舎町、サンタバーバラで、相方のJosieとたこ焼きを販売しているTakaです。

前回は大量発生したハエへの対策について書きました。

しかし、ハエには当然「原因」があります。

今回は、その原因と、思いもよらない結末についてのお話です。

前回はこちら

ハエが多すぎる!飲食店として避けて通れない問題に直面しました
フィリピン・イロイロ州の田舎町、サンタバーバラでたこ焼きを販売しているTakaです。ようやく電気が開通し、冷たい水が飲めるようになりました。扇風機も回り、野菜の保存もできるようになり、お店として最低限の環境が整ってきています。さらに、一緒に...

店に入ると悪臭が…

ある日、お店へ行くと異変に気付きました。

「……臭い。」

しかも床には汚水が流れています。

Taka
何これ……臭っ!
本当にひどい臭い……。
Josie
Josie

原因は隣のチキン屋さんでした。

排水がこちら側へ流れ込み、お店の前まで汚水が広がっています。

応急処置として洗剤のような粉は撒かれていましたが、それで解決するような状況ではありません。

黙っていられなかった

私はチキン屋のスタッフへ声を掛けました。

Taka
これ、どうしてくれるの?

私たちが迷惑を受けていること、分かっていますか?

ところが、横でJosieが小さな声で言います。

もう何も言わないでよ
Josie
Josie

彼女は以前からチキン屋さんと良い関係を築こうとしていました。

だから強く言う私に、少し複雑な気持ちだったのでしょう。

チキン屋のスタッフは、

後で清掃業者が来ます
チキンや
チキンや

と答えました。

ですが私は納得できません。

Taka
それは当然ですよね。

でも、どうして私たちが掃除までしなきゃいけないんですか?

すみません。
チキンや
チキンや

Josieに伝えたかったこと

私が強く対応したのには理由があります。

もちろん問題を解決したかったというのもあります。

それ以上に、Josieへ伝えたいことが二つありました。

  • 仲が良くても、言うべきことはきちんと言わなければならない場面があること。
  • 面倒な交渉や嫌われ役は、リーダーである自分が引き受けること。

彼女は私に不満を持っていたようですが、仕事を投げ出すことはありませんでした。

黙々と掃除を続けてくれました。

これは当時の彼女にとって、大きな成長だったと思います。

半年前なら、似たような状況で私に怒りをぶつけ、そのまま帰ってしまっていたでしょう。

そう考えると、本当に少しずつ前へ進んでいました。

閉店後の一本の連絡

営業を終えたあと、Josieと友人のBrexyは店でビールを飲み始めました。

私は、

「二人でゆっくり飲みなよ。」

と伝え、一足先に帰宅。

家で一人飲んでいると、Josieから連絡が入りました。

また店が臭くなったんだけど。
Josie
Josie

さらに続けて、

清掃業者が「ビールをごちそうして」って言ってきたから、ご馳走しちゃった。
Josie
Josie

私は思わず苦笑い。

そのまま現場へ向かいました。

結局、自分も汚水まみれに

現場では二人の作業員が排水管を掃除していました。

しかし、なかなか作業が進みません。

私は見ているだけでは気が済まず、途中から作業に加わることにしました。

油と下水が混ざった真っ黒な汚水へパイプを差し込み、

取り切れないヘドロはバケツでかき出します。

服も足も汚れました。

臭いも強烈です。

でも、

「文句だけ言う人間にはなりたくない。」

そんな気持ちの方が強かったのです。

アパートのオーナーも、

チキン屋のスタッフも、

Josieも、

その友人も、

みんな驚いた顔でこちらを見ていました。

私は最後まで作業員の二人と一緒に掃除を続けました。

作業が終わると、チキン屋のスタッフが通訳して教えてくれました。

「この仕事を一緒にやってくれた人は、フィリピン人でも今まで一人もいなかった。」

その言葉は少し嬉しかったですね。

その日は汚れた足のまま帰宅し、すぐにシャワーを浴びて眠りました。

翌日に感じた小さな変化

翌日、お店へ行くと少し空気が違いました。

チキン屋の女性は、以前より丁寧な口調で話してくれます。

アパートのオーナーも、どこか接し方が変わったように感じました。

本当に私の行動が理由だったのかは分かりません。

ですが、一緒に泥だらけになって働いたことで、「この人は口だけではない」と伝わった部分はあったのかもしれません。

排水設備は6か月ごとに清掃が必要とのこと。

つまり、この問題とはまた付き合っていくことになります。

それでも、

家賃4,000ペソ、水道代500ペソという破格の条件で借りている店舗です。

多少の苦労は覚悟の上。

こうして一つずつ問題を乗り越えながら、お店を作っていくしかありませんでした。

 

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