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さらに分析をすすめています。
先生に対してランチが必要だと経験者が話していたことをもう少し私なりに考えてみました。
使用頻度と消費金額に関して
横軸は使用頻度、縦軸はお金の使用量を表しました。
WE Academyを例に考えてみようと思います。
語学学校の生徒と先生
これを見てください。
生徒は使用頻度は潜在的には高くなる可能性があるのですが、今は使用頻度が低いです。
使うお金は気にしないのでいわずもがな高いです。
私は最初に生徒に対して20%割引をしていましたが、そもそもお金を持っている生徒に対して割り引くことでのメリットはあまりないのではないかということがわかります。
その証拠に、割引をやめた今も普通に買う人は買うからです。
生徒は「使用頻度が高いお金がある人」になります。
先生はどうか。
学校の先生は今は使用頻度は低いですが、毎日私のカフェを見るために潜在的には高い費用頻度の状況にいます。毎日学校に足を運んでいるからです。
ですが、どう考えてもお金はない人たちです。
そんな人に私のカフェを使えと言っても無理な話なのかもしれません。
先生は、「使用頻度が高いお金がない人」になります。
先生に対する具体的なアプローチ
生徒に関しては今はアイデアがないので保留です。
ですが先生に対して。」
先生はお金がない人ですから、一日に使えるお金はわずかです。
私のカフェでお金を使うのはせいぜいお給料の日くらい。
ということは、その日暮らしで精いっぱいです。
使えるお金が少ない人にお金を使わせるためには特別なものではなく、日常的なものを使ってもらい続ける方が簡単そうです。
だから、毎日薄くお金をもらうのが賢いやり方だといえるのかもしれません。
だからこそ、慣れていない日本料理ではなく、毎日食べるフィリピン料理を提供し続けることに意味がありそうです。
ちゃっかり利益はもらう。これが賢そう。
最初は一人当たり25ペソの利益、10人の先生に毎日使ってもらっても所詮250ペソ、価値が薄いと思っていました。
しかしながら彼らはうまくいけば毎日使い続けることになります。
私の場所で提供することを当然のように食べ続ける。
一か月の先生の稼働日数は20日です。
ということは、一人当たり500ペソの利益をもらえる可能性を秘めています。
一人500ペソの利益ということは、私のカフェで飲み物、ちょっとしたものを食べるという行為を2回行うのに等しい金額です。
ローカルのお客がひと月3回使う金額を一人の先生から毎月もらうチャンスがある、と考えると、なかなか価値があります。
10人の先生をゲットし続ければ、月に1度使うローカルのお客が20人いる状況と等しいです。
今はお客がいない時期で先生の人数は30人。その中でお弁当持参のおばさまは約5人。
他の25人はどこかで食べています。
何とかその中の10人をゲットできれば。
最初は5人でもいい。
うまくいけばいいな。
理想的な流れ
8:00 受付開始
9:30 受付締め切り、人数確認
9:40 買い物
10:20 買い物終了、調理開始
11:50 調理終了、テーブルに食事を並べる。
先生たち食事開始
13:00 先生たち授業開始
こんな感じでしょうか。この流れがうまくいくと、午前中のスタッフのすることがクリアになります。
午前スタッフは8時に出勤、清掃をして買い物、調理、後片づけ。これで1時です。
10人の先生が利用すれば月の利益は4000-5000ペソ、十分な仕事量とお金になります。
どうにか先生が使ってくれるといいのですが。
エアコンが生きているので使ってもらえると思いたい。
経過に関して
試しにアドボというフィリピン料理を出してみました。
Jaezはよく働く美人だけれども、とことん料理ができない。
わかったうえで彼女を無理やり説得させて作ってもらうことに。
言い訳を言いまくりながらも料理をする彼女。
本当に料理ができないので友達に作り方を電話で確認しながら作っています。
なんかいろいろ話していたけれども気にしない。
もはや道連れです。
彼女に作ってもらったアドボ。
サイドディッシュのアイデアがない、というのでツナの半熟のクランブルエッグを私が作りました。
私、彼女、先生一人で食べたのですが、先生曰く、私のスクランブルエッグがおいしくないとのこと。半熟が気持ち悪いそうです。
やっぱり味覚が違う。わかってよかった。
その後、数人の先生がその様子を見ていたことや、一緒に食べた先生がほかの先生に伝えたこともあり、明日食べたいという先生が5人ほど。
やはりフィリピン人はフィリピン料理が食べたいのか。
なるほど。
それならそれでいい。
こんな感じで日替わりメニュー。
前の福祉職場と全く一緒。
ちゃんと根拠があってこうなったけど、福祉の時もきっと、こんな風にすったもんだしてこの形になったんだろうな。
フィリピン人には日替わりメニューの概念はなかったようで少し新鮮みたいです。
さて、少し巻き返すことができるでしょうか。