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私が幸せだと思うのは、JaezもMichelleも辞めると決まっているのにも関わらず、彼女たちのベストを尽くすところです。
私が尋ねたら必ず意見を述べてくれますし、一生懸命に調べたり、考えたりしてくれるのです。
Jaezは
「いつでも連絡してね。働くことはできないけれども、私の意見でいいならいくらでも伝えるから。」
Michelleに関しては10月半ばにある大学の日本文化交流において時間があるなら一緒に手伝う、と話してくれました。
本当に幸せなことです。
二人ともとても美人さんですし残念ですが仕方がありません。
次に進むために打ち合わせたところ、二人とも私の考えに納得してくれていました。
その考えとは
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経験者を雇ってみます
最近ワンピースを読んでいて思ったことがあります。
ルフィは基本的に何もできません。
けれども、仲間がたくさんいて、その仲間はそれぞれの領域のプロなわけです。
わからないことはわかる人にお願いする。
そしてその人から学ぶ。
素人が3人で意見を出し合うよりも、わかっている人1人に決めてもらう方がいい答えになるかもってことです。
私がカフェをスタートするときに考えていたことは、私が自分の力ですべてをしなければならないということでした。
現にそうしてきました。
ですが、私はもともと公務員だったり福祉の仕事をしてきたり、全く持ってプロフェッショナルではありません。
かつ、あぐらをかいていて、フィリピンは発展途上だし、日本にあこがれているんだろうから簡単だろうと考えていました。
けど、実際はとても難しいということがよくわかりました。
従業員の人たちはよく働きますが、私も含め、カフェ経営の素地がないんです。
だから苦戦しています。
先生もアドバイスをくれます。
ですが先生も英語を教える仕事をしているのであり、カフェを顧客の視点から知っているのであり、働く側としての視点は持っていないのです。
ということで、今回は経験者を雇います。
どの領域の経験者がいいのか
Michelle、Jaezと一緒に話をしました。
課題が多いこのカフェにおいて、優先順位はなんなのか。
ざっと出した項目は
①飲み物のレベルアップ
②ショーケース内のレベルアップ
③食べ物のレベルアップ
④アドバタイズのレベルアップ
⑤室内内装のレベルアップ
⑥その他のレベルアップ
となりました。
Jaez,Michelle共に出した優先順位は
①飲み物
②アドバタイズ
ということでした。
カフェなので、
①まずは飲み物を買ってもらえる流れを作る。
②そしてそれを上手に新規顧客に知ってもらう。
というアドバイスでした。
私もそう思う。
どんなに内装がおしゃれでも、飲み物がおいしくなかったら行かない、というのが理由です。(Wi-fi、エアコン完備は前提条件として)
ざっと私が3か月働いてみて見えてきたのはこの項目です。
以前よりも何が必要かが具体的に見えてくるようになりました。
今回は募集に関して少し厳しくしました。
経験者のみの応募としましたが、相変わらずフィリピンなのでお構いなしで応募者が来ます。
そこで全員にコピペで質問をしてみました。
①これまでのカフェで働いた経験を具体的にまとめる
②どのように私のカフェを変えればもっと新規顧客を発掘できるのかを具体的にまとめる
こんなの私にだってわかりません。
けれども、経験者だからこそ持っている視点があるはずです。
相変わらず100を超える応募がありましたが、その中でもバリスタ経験のある人から数名応募がありました。
どうにか力になってくれるといいのですが。
いい味、というか、「フィリピン人にとっていい味を作れて、それを上手に外に発信することができる」のならば、フィリピン人は来てくれるはずです。
私の迎えのストアはインテリアもくそもないような、むき出しのお店にハエが飛んでいるようなところですが、地元の人間はそこで40ペソから50ペソの食事をします。
店主はいつも上半身裸で料理をしています。
そんなところに地元の人たちはなじみ感もあって、日常的に行きます。
味はもちろん100%フィリピン味。
私はそんなところでは食事をしたくありません。
生徒もそこでは食事はしません。味の嗜好が違うからです。
私のところにはデカデカとWE Academyのステッカーが入り口に貼ってあり、威圧感があります。
一般の地元のフィリピン人には抵抗があると聞きました。
ですが、うまくアドバタイズをすることができるなら、人の獲得が可能かもしれません。
私にはコネクションがありませんが、コネクションがある従業員を雇えば、また、違う結果が待っているのでしょうか。わかりませんが。
Michelleが今日で最後。
とてもさみしい。