前回も話しましたが、フィリピンでの飲食店経営は日本とは異なるむずかしさがあります。
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優秀な飲食店の家賃比率は売り上げの10パーセント以下と言われていますが、日本では最低賃金で一日働く人の売り上げが9人分あれば達成できるこの数字も、フィリピンでは20倍必要だという話をしました。
エンゲル係数も日本とは全然違いますから、さらに難しいと言えるかもしれません。
それでは、フィリピンでうまく経営ができているケースはどんな場合があるかを私が見えている範囲で話していきます。
フィリピンでも上手に収益をだしている飲食店モデル
1.ファストフードチェーン店
JolibeeとかMang inasalとかです。
彼らの戦術は、とにかくいい立地で、たくさん集客し、メニューを減らしガンガン回しています。
私の住んでいる地域にもJolibeeがありますが、店舗サイズは200㎡ちょっとあり、店員はいつも20人以上働いています。
客単価は100ペソ~150ペソくらいで、安くも高くもない値段です。
24時間いつでもカウンターにはお客が並んでいます。
忙しいときは3列、忙しくない時は1列。
とにかくお客が並んでいない時間がない。
最強です。
2.和食、韓国料理、フィリピン料理の高級店
高級店もうまくいけば収入をあげられます。
市内の一部の地域では、ラーメン一杯1200円、焼き肉食べ放題一人2300円など日本と同じか、日本よりも高い価格設定の店も少なくありません。
これらの店はもちろん中間層以上をターゲットにしています。
貧乏な人が大半を占めるフィリピンですが、人口が多く外国人も多いことから、高いお店でも価値があればお客はそこに行きます。
さらには人件費は日本の7分の1ですから、単純に安い人件費で日本と同じ金額の物を販売できます。
これらのお店はもちろんビジネスの中心地で、高い家賃を払い、内装にもお金をかけることができる潤沢な資金力が求められます。
3.たくさんの人が集まっているところ
これも一つの方法です。
・コールセンターが入っているビル内、もしくはすぐ隣
・ショッピングモールの中
・お金持ちの学生が通う学校のそば
このような場所だと、うまくいく可能性が上がるようです。
ですが、これまでに話をした1~3番に共通しているのは、毎年家賃をあがることです。
ショッピングモールは毎年10パーセントの家賃アップ。
しかも複利計算ですので、7年後には家賃が倍になります。
これらのリスクを取れない人は田舎にスペースを借りるか、市内の人がいないところを借りることになります。
と言うことは、もちろん集客には期待できません。
結論:飲食はむずかしいからやめたほうがいい
華やかできらびやかに見せるお店かもしれませんが、毎年テナント料があがるので、毎日が生存競争です。
さらにはここ4年間、毎年のように最低賃金が上がっており、私がお店を始めた2018年と、現在の最低賃金はその差が1.5倍になりました。
店をやめたとしても、初期費用で購入した道具類は誰がいくらで買い取ってくれるかわかりません。
やめたほうがいいというのが私の結論です。
私のように店をもつことが趣味であったり、エクササイズの一環として行うならいいのですが。

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