【フィリピンでスタッフ採用】届いた履歴書を見て分かった5つの課題|カフェ経営者の実体験

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【フィリピンでスタッフ採用】届いた履歴書を見て分かった課題|カフェ経営者の実体験

現在、お店では新しいスタッフを募集しています。

理由は、スタッフが妊娠を機に退職することになったためです。

新しく募集している条件は、

  • 木曜日
  • 土曜日
  • 日曜日

の週3日勤務。

さらに、ほかのスタッフが休んだ際には、その代わりとして勤務してもらう「ピンチヒッター」の役割もお願いする予定です。

正直に言えば、決して条件の良い求人ではありません。

フルタイムではなく、勤務日も限られています。

そのため、応募してくれる人がいるだけでもありがたい状況です。

とはいえ、小さなカフェだからこそ、「誰でもいいから採用する」というわけにはいきません。

一人のスタッフがお店の雰囲気やサービスの質を大きく左右するからです。

そこで今回、スタッフ募集を始めて届いた履歴書を見ながら、「フィリピンでスタッフを採用する難しさ」を改めて感じました。

今回は、実際に届いた履歴書や応募者とのやり取りを通して、私が採用時に何を見ているのかを紹介したいと思います。

フィリピンの履歴書で驚いたこと

スタッフ募集を始めて、数名から履歴書が送られてきました。

もちろん、丁寧に作られた履歴書もありましたが、「これでは判断できない」というもの大半でした。

例えば、生年月日が書かれていません。

年齢を理由に採用・不採用を決めるわけではありませんが、応募者の基本情報としては知っておきたい項目です。

 

職歴も驚きました。

「Service Crew」「Catering Assistant」と書かれているだけで、勤務先の会社名や店舗名がありません。

さらに、勤務期間も「2025〜2026」といった曖昧な書き方だったり、開始年月・終了年月が抜けていたりします。

これでは、「どこで」「どれくらい働いたのか」がまったく分かりません。

 

学歴も同様です。

学校名だけ書かれていたり、「2025〜2026」とだけ書かれていたりして、実際にいつ入学し、いつ卒業したのか判断できない履歴書もありました。

住所についても、「Santa Barbara」とだけ書かれているものがありました。

サンタバーバラはそれなりに広い地域です。

せめてBarangayまで書いてもらえれば、通勤距離などもある程度イメージできます。

 

また、多くの履歴書に共通していたのが、スキル欄です。

「Communication」「Leadership」「Teamwork」「Problem Solving」など、立派な言葉が並んでいます。

しかし、それらを裏付ける具体的な経験や実績はほとんど書かれていません。

何を根拠にそれを話しているのか、直接面接で聞いても答えられずに黙る人も多いです。

店で困る状況を話しても、黙るだけで解決策を提示できない人もいます。

正直なところ、これだけでは採用担当者は何も判断できません。

 

応募者本人に悪気はないのでしょう。

学校で配布されたテンプレートをそのまま使っている人も多いのかもしれません。

ですが、履歴書は自分を売り込むための最初のプレゼン資料です。

採用担当者が知りたい情報を整理し、「この人に会ってみたい」と思ってもらうための書類でもあります。

情報が不足している履歴書を見てから、

「履歴書の不十分な個所①、②、③を修正して何月何日の何時までに再送付してください」

と伝えても音信不通になる人も珍しくありません。

突然やってきた二人組

履歴書だけではありません。

今回の募集では、さらに印象的な出来事がありました。

ある日、大学を卒業したばかりという女性二人組が突然お店にやってきたのです。

話を聞くと、二人は同じ大学の同級生。

住んでいるBarangayも近所とのことでした。

 

ここまでは特に問題ありません。

驚いたのは、その後のやり取りです。

店内には食事を楽しんでいるお客様が何組もいました。

それにもかかわらず、二人は店に入ってくるなり、

 

「オーナーいる?」
「採用してるって聞いたんだけど!」

という調子で大きな声をかけてきたのです。

もちろん、悪気はなかったのかもしれません。

 

フィリピンでは飛び込みで仕事を探す人も珍しくありませんし、日本ほど形式を重視しない文化もあります。

もし、

「突然お邪魔してすみません。スタッフを募集していると聞いたのですが、お時間よろしいでしょうか。」

という一言があれば、受ける印象はまったく違っていたと思います。

接客業では、お客様に対する気配りが何より大切です。

そして、その気配りは応募の瞬間から表れるものでもあります。

私は学歴や成績だけで採用を決めることはありません。

第一印象、相手への配慮、そしてコミュニケーションの取り方も、採用では大切な判断材料の一つだと考えています。

学校や家庭において、基本的なマナーや社会性について学ぶ機会がなかったのかもしれませんが、働く以上どうしてもそれは求められます。。

私が履歴書を修正してもらう理由

今回の募集では、履歴書の内容が不十分だった応募者に対して、そのまま面接の日程を決めることはしませんでした。

代わりに、

  • 生年月日
  • 学歴の在籍期間
  • 職歴の勤務先や勤務期間
  • 住所(Barangayまで)

など、不足している情報を追記したうえで、再提出してもらうようお願いしています。

 

「少しくらい足りなくても、面接で聞けばいいのでは?」

そう思う方もいるかもしれません。

ですが、私にとって履歴書の修正依頼は、単に書類を完成させるためだけではありません。

 

仕事では、「ここを修正してください」「次回からはこちらの方法でお願いします」とお願いする場面が何度もあります。

そのときに、相手の指示を理解し、きちんと対応できるかどうかは、とても大切な能力です。

実際に修正をお願いしてみると、応募者の反応はさまざまです。

丁寧に修正し、その日のうちに送り直してくれる人もいます。

一方で、「修正して再提出してください」とお願いしたまま、何の連絡もなく応募が終わってしまう人も少なくありません。

採用担当者として見ると、「簡単な修正依頼に対応できなかった」という事実は残ります。

 

私は最初から完璧な履歴書を求めているわけではありません。

大切なのは、「不足している点を指摘されたときに、きちんと対応できるか」。

その姿勢は、採用後の仕事にもきっと表れると考えています。

だから私は、履歴書の修正も採用選考の一部だと考えています。

成績が良いことと、仕事ができることは別

今回応募してきた二人のFacebookを見てみると、大学で成績優秀者として表彰されたことを誇らしげに投稿していました。

もちろん、それ自体は素晴らしいことです。

勉強を頑張った結果ですし、その努力は評価されるべきだと思います。

 

ただ、私は大学で日本語講師を一年半程度していた経験があるからこそ、一つだけ言えることがあります。

成績と仕事の能力は、必ずしも一致しません。

学生の中には、試験の点数はそれほど高くなくても、実践では非常に優秀な人がいました。

逆に、成績は良くても、社会に出て必要になるコミュニケーション能力や責任感に課題を感じる学生もいました。

中には、授業への理解よりも課題やアクティビティで点数を積み重ねたり、評価に納得できないと強い態度で成績の見直しを求めてきたりする学生もいました。

 

だから私は、「成績優秀」という肩書きだけで、その人を高く評価することはありません。

今回のお店での出来事も同じです。

もし本当に成績優秀者だったとしても、お客様がいる店内で大きな声で「採用してる?」と声をかける行動を見れば、少なくとも接客業に必要な配慮という点では、まだ学ぶべきことが多いと感じました。

仕事で求められるのは、テストで高得点を取る力だけではありません。

相手への気配り。

状況を判断する力。

丁寧なコミュニケーション。

そして、「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえる人柄です。

私が採用で見ているのは、まさにそうした部分です。

採用担当者は履歴書以上のものを見ています

もちろん、履歴書だけですべてが決まるわけではありません。

実際に会ってみると印象が大きく変わる人もいますし、書類では伝わらない長所を持っている人もいます。

 

ですが、これまで何人もの応募者を見てきた経験から言えば、履歴書を丁寧に作れない人は、面接でも同じような印象を受けることが多いです。

履歴書は、自分という商品を最初に紹介するプレゼン資料です。

そこに必要な情報が不足していたり、相手が知りたいことを意識していなかったりすれば、「仕事でも同じような対応をするのではないか」と考えてしまいます。

 

また、最近はSNSで目立つ投稿をする人も多く見かけます。

もちろん、趣味として楽しむことを否定するつもりはありません。

水着になって踊るのもいいでしょう。

 

しかし、就職活動をするのであれば、まず力を入れるべきなのは、履歴書を整えること、相手に伝わる文章を書くこと、そして社会人としての基本的なコミュニケーションを身につけることではないでしょうか。

採用する側は、そうした「基礎」の部分を意外によく見ています。

そして、仕事は学校とは違います。

最終的に評価されるのは、テストの点数ではなく、「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえるかどうかです。

 

応募する立場であれば、まず相手への敬意を持ち、第一印象を大切にすること。

それだけでも、採用担当者に与える印象は大きく変わります。

私も決して完璧な人間ではありません。

それでも、自分で仕事をつくり、お店を経営してきた立場として一つだけ言えることがあります。

能力は入社してから伸ばすことができます。

しかし、相手を尊重する姿勢や学ぶ姿勢は、応募の段階からすでに表れているものです。

だから私は、履歴書や最初のやり取りを大切にしています。

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