フィリピン人パートナーとのお金問題「支出10:1ルール」を作った理由と冷蔵庫購入の実体験

フィリピン生活|文化と価値観

フィリピン人パートナーとのお金問題が増えた理由

フィリピン人パートナーのRhaneさんとの生活の中で、少しずつお金に関するストレスや摩擦がときどき発生していました。

一番大きな理由はシンプルで、収入差です。

私とパートナーでは月の収入に15~20倍程度の差があります。

2020年ぐらいには一時期全財産が20000円を切った私でしたが、その後、日本語講師に方向を変えてからは、日本にいた時よりはるかに高収入になりました。

この時点で「完全な対等負担」を前提にするのは現実的ではありません。

また、もう一つ大きいのは文化的な違いです。

フィリピンでは家族単位でお金を支え合う文化が強く、親族への支援や突発的な出費が生活の中に自然に組み込まれています。

この2つが重なることで、「どこまでが生活費で、どこからが支援なのか」が曖昧になり、結果的にお金のトラブルというか、私にとってのストレスが起きやすくなっていました。

国際恋愛で支出ルールを「10:1」にした理由

それまでの曖昧な支払い方では、毎回判断が必要になり、ストレスが積み重なっていきました。

・Rhaneさんの娘の養育費はどうするか

・家賃や光熱費はどうなるか

・半年に一度の海外旅行はどうするか

私のほうが稼いでいるから、私が出す、というのは単純すぎます。

私は稼ぎが悪くないかもしれませんが、朝6時に起きて、店の経営もしながら毎日午後7時半まで働いています。

だからといって、Rhaneさんにお金を出してと伝えても

Rhaneさん
Rhaneさん
お金ないもん!
と言われるのがオチです。

どうしたらお互いのストレスが減るのか、この数か月、本当によく考えました。

そこで導入したのが「10:1ルール」です。

基本的にパートナーが出した1に対して、私が10を負担するというシンプルな割合ルールです。

二人で使う共通の財布にRhaneさんが入れたお金の10倍を私がそこに入れ、そのお金で支払いをします。

10倍の根拠は、この倍率にすると、これまでRhaneさんが払っていたお金の概算と同金額の支払いになるからです。

7倍だとRhaneさんの負担が大きくなりすぎるし、13倍にすると、Rhaneさんの支出が極端に減る。

10倍が私たちにとってはちょうどよかったのです。

このルールの目的は、完全な公平性ではなく「運用の安定化」です。

・毎回の判断コストをなくす
・負担感のバランスを一定にする
・お金の話で揉める頻度を減らす

この3つを優先しました。

結果として、私がイライラする時間が減ってきたとともに、Rhaneさんもお金に対して「自分事」ととらえる時間が以前よりも増えました。

 冷蔵庫20,000ペソの支出構造と分担方法

ある日、Rhaneさんの家で使っていた冷蔵庫が壊れました。

フィリピンでは最近気温が40度を超える日もあり、冷蔵庫が使えない状態は生活に直結する問題です。食材はすぐに傷み、水や飲み物も冷やせないため、日常生活のストレスが一気に増えます。

その冷蔵庫は、もともと亡くなった彼女の母親が購入した安価な中華ブランドのもので、寿命も限界に近かったようです。

結果として、新しい冷蔵庫の購入が必要になりました。

冷蔵庫20,000ペソの内訳と実際の負担構造

新しい冷蔵庫の価格は20,000ペソでした。

内訳は以下の通りです。

  • 私:18,000ペソ
  • パートナー:2,000ペソ

ただし、この18,000ペソのうち実際の私の現金負担は9,000ペソです。

残りの9,000ペソは、もともとRhaneさんの妹に毎月渡していた1,000ペソの支援金(養育とは別に感謝としてのお小遣い)の9か月分を前倒しで充当しました。

つまり構造としては、

  • 現金支出:9,000ペソ
  • 既存支援の前倒し:9,000ペソ

という形です。

このように整理することで、「追加負担なのか、既存支援の再配置なのか」を明確にしました。

私が購入することは簡単ですが、それでは絶対にRhaneさんやその家族が単純に感謝をしておわるだけで何の意味もないと思ったのです。

「ありがとうTaka」と百回言われても自立しないなら私にとっては無価値です。

「どの機種を買うか」

「予算はいくらでどうやって用意するか」

「冷蔵庫を購入することでどんな現金収入を得られるか」

などを彼女たちが考えるほうが私にとっては長期的には意味があるのです。

二年前に店の冷蔵庫を買ったときには

Rhaneさん
Rhaneさん
それ買うの?
ふーん。

こんな感じだったのに、今回は

Rhaneさん
Rhaneさん
Takaさん、ちょっと来て!
電気代どうやって計算するの?

どうやって家まで運ぶの?
いくらかかるの?
買う前に聞かなきゃ!

こんな風に、自分事としてとらえるわけです。

フィリピンの家族文化と育児分担の現実

Rhaneさんには娘がいますが、基本的には妹が育児を担っています。

日本では珍しいことですが、フィリピンではそうでもありません。

フィリピンでは、親だけでなく兄弟姉妹や親族が子育てを支えるケースも珍しくありません。そのため、育児コストや生活費が個人単位ではなく、家族ネットワーク全体で分散される傾向があります。

私が毎月渡していた1,000ペソも、生活補助に使われているようです。

このような背景を理解していないと、「なぜそこにお金が流れているのか」が見えにくくなります。

国際恋愛でお金トラブルを防ぐためのルール作り

今回の経験で感じたのは、お金の問題は「金額」そのものよりも「ルールの曖昧さ」が原因になるということです。

特に国際恋愛では、

  • 収入差
  • 家族文化
  • 支出の優先順位

が大きく異なるため、感覚だけで運用すると必ず歪みが出ます。

そのため重要なのは、

  • どこまでが共同支出かを決める
  • 支援と生活費を分ける
  • 前例を曖昧にしない

という仕組み化です。

今回、私が10倍多く払いますが、少なくともRhaneさんも家賃や光熱費の一部を負担してくれています。

ということは

「エアコンを使いすぎると電気代がどうなるか」

「バケツに水をためているのを忘れて、蛇口を閉め忘れた結果、水道代がどうなるか」

「Takaは毎月どんなことに、いくらの出費をしていたのか」

これらについて自然に意識が向くようになります。

なぜかというと、「自分も支出を負担しているから」です。

やはり、自分事として考えることが一番大切だと思います。

まとめ

フィリピン人パートナーとの生活では、お金の問題は避けて通れないテーマです。

特に収入差が大きい場合、「どちらがどれだけ負担するか」をその場の感覚で決めていると、どうしても不公平感やストレスが積み重なっていきます。

今回の経験を通して強く感じたのは、重要なのは金額そのものではなく「ルールを決めて運用すること」でした。

私たちは支出を10:1という割合で整理し、さらに冷蔵庫の購入のような大きな出費についても、現金負担と既存支援の前倒しを分けて考えることで、支出の構造を明確にしました。

また、フィリピンでは家族単位で支え合う文化があり、生活費や育児支援も個人だけで完結しないケースが多くあります。そのため、日本的な感覚のままお金のやり取りをすると、認識のズレが生まれやすくなります。

結局のところ、国際恋愛におけるお金の問題は「相手がどうか」ではなく、「仕組みを作れているかどうか」で大きく変わります。

感情やその場の判断ではなく、あらかじめルールを決めておくことが、長く安定した関係を続けるために必要なのかもしれません。

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