フィリピンに長く住んでいるし、今度の移動のことも考え、バイク(スクーター)を購入しました。
フィリピンで中古バイクを個人から購入すると、必ずぶつかるのが名義変更です。
特に
Land Transportation Office(LTO・日本でいうところの陸運局)の手続きは情報が少なく、実際にやってみると「思っていたより大変」というケースがほとんどです。
この記事では、実際にイロイロ州サンタバーバラで中古バイクを購入し、名義変更を進めている私の体験をもとに、必要書類、実際の流れ、注意点などを解説していきます。
購入したバイクの基本情報
今回購入したバイクの条件は以下の通りです。
- 購入日:2026年3月19日
- 場所:イロイロ州サンタバーバラ
- 購入方法:個人売買
- 車種:ホンダ Click 125
フィリピンではFacebookなどを通じた個人売買が一般的ですが、その分「手続きはすべて自己責任」になります。
必要書類一覧
中古バイクの名義変更で最も重要なのが書類です。
今回、売主から受け取ったものは以下です。
- OR(Official Receipt)
- CR(Certificate of Registration)
- 売主のIDコピー
- 手書きサイン(三つ書いてもらいました)
- Deed of Sale(売買証明書)
この条件は正直かなり「良い状態」でした。
- OR/CRあり
- IDコピー・手書きサインあり
- Deed of Saleあり
売り主が用意してもらわなければいけない書類がすべてそろっている状態でのスタートです。
つまり、スタート地点としてはかなり恵まれているケースといえます。
それでもこの後、手続きはスムーズにはいきませんでした。
手続きの流れ
PNP HPGに行く
まず、PNPについてですが、これはフィリピン国家警察(Philippine National Police)のハイウェイ・パトロール・グループ(Highway Patrol Group)の略称です。
一般の警察署よりも大きな管轄になり、イロイロにはここだけです。
ここでは車体の検査、車体番号、マフラーの確認などをしていました。
検査が終わったら、待ってましたと言わんばかりの検査官のアプローチ
要は警察の検査官から賄賂の請求です。
払いたくないのですが、これを払わないと証明書を用意してくれない+何かしらバイクに文句をいってくる可能性が上がるのは明白です。
仕方なく200ペソを支払います。
検査官の賄賂=200ペソ
正式な手続き=650ペソ
証明書の発行=200ペソ
合計1050ペソの出費となりました。
LTOオフィスも手ごわい
今度は名義変更のために、Land Transportation Office(LTO)に行きました。
そこで最初に感じたのは、手続きの難しさよりも「別のストレス」です。
それがいわゆるフィクサーの存在です。
LTOの建物の外には、
「Fixer is illegal(フィクサーは違法)」
としっかり書かれているにも関わらず、
実際には敷地内や周辺に、フィクサーを名乗る現地の人たちが普通にいます。
そして、到着してすぐにこういう感じで話しかけられます。
- 「手続きやってあげるよ」
- 「1000ペソで全部やる」
- 「並ばなくていい」
何人もの人が声をかけてきて、正直、かなりしつこいです。
結論としては、フィクサーは無視で問題ありません。
多少面倒でも、自分で手続きを進めることは可能です。
むしろ、
- トラブル回避
- 無駄な出費防止
- 法律に詳しくなる
のためにも、まずは大変でも自分でやる方が学びが多いと思います。
LTOオフィスでは主に
・バイクのエンジンの番号
・ナンバープレート
・ブレーキやライトなどの点検
・オーナー変更の手続き
これらのチェックをしてもらいました。
・・・そしてお決まりの流れです。
イライラしていたのでさっきよりも50ペソひく150ペソを手渡し。
さらに困惑させたのが、受付の女性が「3時間後に来てください」と言っていたのに、
二時間後に来たら
なんでいねーんだよ!!
ふざけんじゃねーぞ!!!
それを見ていたフィクサーたちから言われたのは
「俺らフィクサーを使わないからあの人は賄賂をもらってないからイラついているんだよ」とのことでした。
しらんがな。
保険の名義人変更手続き 650ペソ
二回目のチェック時の賄賂 150ペソ
証明書発行 100ペソ
合計 900ペソの支出です。
実際に起きたトラブル
フィリピンで中古バイクの名義変更をする中で、日本では考えられないようなトラブルがいくつも発生しました。
これから手続きをする人は、事前に知っておいたほうがいいです。
PNP(警察)での賄賂要求
まず最初に行ったのが、盗難チェックなどを行うPNPの検査です。
ここで驚いたのが、手続きをスムーズに進めるための“追加料金”のようなものをほのめかされたことです。
はっきりと「賄賂」と言われるわけではありませんが、
払えば早く終わる、払わなければ待たされる、という空気は明確にありました。
もちろん公式な費用ではありません。
LTOでも似たような状況
次に行ったLTOでも、似たような場面がありました。
検査官とのやり取りの中で、
通常より早く進めるための非公式な支払いを匂わせる対応を受けました。
すべての職員がそうではないと思いますが、
「こういう文化が一部にある」というのは事実として感じました。
バイク移動だけで謎の請求
さらに驚いたのがこれです。
LTOの敷地内で、スタッフに
「バイクをあそこに移動させて」
と言われ、その指示に従っただけなのに、
なぜか“駐車料金のようなもの”を請求されました。
正規の料金なのか不明で、説明もあいまい。
かなりモヤっとするポイントです。
フィクサー(代行)のしつこさ
そして避けて通れないのが、いわゆる「フィクサー」の存在です。
施設の外や中で、
- 「手続きやってあげるよ」
- 「全部代行するよ」
- 「早く終わるよ」
と、かなりしつこく声をかけてきます。
表向きは違法とされているにもかかわらず、
現場ではほぼ公然と営業している状態で、正直かなりストレスでした。
1日で終わらない(普通に2日かかる)
そして最後に一番現実的な問題。
手続きがとにかく遅いです。
- 待ち時間が長い
- 書類確認に時間がかかる
- 担当者がいない
などが重なり、結局丸2日かかりました。
しかもこれは特別遅いケースではなく、
むしろ“よくあるパターン”だと思います。
フィクサーをつかうべきか
初回は使わない方がいいが、2回目以降は「あり」かもしれない。
これは実際に自分で手続きをやってみて強く感じました。
フィクサーとは何か?
フィリピンの役所周辺にいる、いわゆる手続き代行業者です。
- 書類を代わりに処理してくれる
- 並ばなくていい
- 手続きをスキップできることもある
その代わり、1000ペソ超の手数料を要求されます
なお、制度上は違法とされています。
なぜ使いたくなるのか
正直、理由はシンプルで、自力だとキツすぎるからです。
実際にやってみると分かりますが、
- 何度もたらい回しにされる
- 担当によって言うことが違う
- 待ち時間が異常に長い
- 無駄な往復が発生する
こういった状況が続きます。
そして極めつけは、「これ、時間をお金で解決できるのでは?」という誘惑です。
正直、本当に面倒くさかったですよ。
個人的な結論(かなり正直)
これは完全に個人の感想ですが、1回目は絶対に自力でやった方がいいです。
理由はシンプルで、
- 流れを理解できる
- どこで時間がかかるのか、ストレスを感じやすいか分かる
- 相場感が身につく
からです。
ただしその上で、2回目以降はフィクサーを使うのも現実的な選択肢だと思います。
2日かかって、無駄にイライラして、何度も同じ説明をさせられたり行ったり来たり。
こういう状況を経験すると、「もうお金払って終わらせたい」と思うのはかなり自然です。
みなさんの手続きがうまくいくことを願っています。


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