フィリピンではビジネスの更新を毎年行わなければなりません。
そして、それは一月に行われます。
日本では確定申告をしますが、フィリピンでは税金を納めるほかに、各種ビジネスにかかわる書類をすべて更新する必要があるのです。
今回はそれの話です。
サンタバーバラの経済状況は悪化しています
今年のビジネスの更新でちょっとびっくりしたことが2点ありました。
まず、一つ目の変化は、ごみ収集の料金が上がったことです。
前年度の2023年は年間1800ペソの支払いでごみ収集の許可証の更新ができていたのですが、今年は3200ペソの徴収となりました。
1400ペソ、3500円程度の違いですが、フィリピンで暮らしている人にとっては大きな問題です。
Rhaneさんの話によると、何の前触れもなく突然変わったので、役場で説明を受けていた人たちの多くから非難の声が上がっていたそうです。
もちろん、役場側はそんな声は無視ですが。
1400ペソという金額は約3日分の労働賃金。
小規模ビジネスのオーナーにとっては痛い出費です。
そして二つ目。
たばこ類、酒類を販売しているところから、それぞれ1500ペソの税金徴収をしたのです。
この税金は以前はなかったのですが、今年からスタートしたようです。
要は、たばこの販売許可証、酒の販売許可証をそれぞれ1500ペソで買わなければならない、と言うことです。
これによっておかしな現象が生まれました。
私のようなレストランタイプのお店が支払う税金よりも、小さなお店でほどぼそ経営しているお店の方が高い税金を納めなくてはならなくなったのです。
店によっては去年よりも突然許可証を得るための支払いが4500ペソ程度多くなってしまいました。
この辺の賃金は一日350ペソ以下の場所も多いので、10日分以上の労働の税金です。
日本で考えたら、120000円くらいの感覚でしょうか。
そりゃ地元民も怒り狂います。
ですが、いつだって役場は強気です。
「払えないならビジネスをするな」と言わんばかりの姿勢。
私の店はそこそこ売れていますし、私の日本語講師のビジネスも順調なので問題はないのですが、見ていて胸が痛む状況でした。
こうやって、ごみの収集料金を上げた後も、ごみ収集は適切に行われていません。
仕方ありませんが、これがフィリピンであり、税金は彼らの給料へと消えていくのです。
私のみたてですが、去年の10月は5年に一度の最低賃金改定がありました。
それを根拠に税金をアップしたのかもしれません。
最低賃金をアップしても、最低賃金をもらえる仕事をしている人のほうが圧倒的に少ないのがこの国の現状です。
Rhaneさんは二日間にわたって朝早くから書類提出とお金の支払いに奔走してくれたので、特別ボーナスとして2000ペソを渡しました。
おつかれさま。