フィリピン・イロイロの田舎町、サンタバーバラで、たこ焼きやラーメン、餃子を販売しながらどうにか暮らしているTakaです。
11月前半の売り上げは好調でした。
ところが後半に入った途端、お客さんの数が目に見えて減ってしまいました。
唯一よかったことがあるとすれば、私の部屋へ侵入して現金を盗み続けていたセキュリティガードがいなくなったことです。
ようやく、売り上げが100%自分のお店のために使えるようになりました。
被害者よりも加害者を心配する人たち
今回の窃盗事件で、私が一番がっかりしたのは管理会社の対応でした。
彼らは被害者である私よりも、加害者であるセキュリティガードのことを心配していたのです。
「給料を払えなくてかわいそうだった。」
「まだ未払いの給料があるから払わないと。」
そんな話を聞いた時は、正直耳を疑いました。
私からすれば、まず考えるべきなのは被害者への補償です。
しかし、ここはフィリピン。
もちろん全員ではありませんが、このような価値観を持つ人も少なくありません。
だからこそ、これ以上相手と争っても得るものはないと判断しました。
沈みかけた船の上で口論をしても、船が浮かぶことはありません。
現実を受け入れ、自分は次の場所へ進む。
それが一番建設的だと思いました。
サンタバーバラで商売を続ける難しさ
私が暮らしているサンタバーバラは、イロイロ市内とは違う小さな町です。
人口もそれほど多くなく、自由に使えるお金を持っている人も限られています。
そんな場所で安定した売り上げを作るためには、二つの方向から集客する必要があります。
地元のお客さんを増やす
一つ目は、サンタバーバラの住民にお店を知ってもらうことです。
「日本料理を気軽な値段で食べられる店」
そんなイメージを持ってもらい、繰り返し利用していただくことが重要になります。
イロイロ市からお客さんを呼ぶ
二つ目は、イロイロ市内から来店してくれるお客さんを増やすことです。
そのためにはFacebookで情報を発信するだけでなく、Foodpandaなどのデリバリーサービスも活用したいところでした。
しかし、そのためには店舗を正式に登録する必要があります。
ところが、お店のオーナーであるJosieは登録に強い不安を感じていました。
日本では、お店を開くなら営業許可や各種手続きを行うのは当たり前です。
しかしフィリピンでは、必ずしもそうではありません。
特に彼女の家族は、長年正式な会社登録をせずに商売を続けてきました。
そのため、
「登録すると税金を払わなければならない。」
「余計な手続きが増える。」
という不安が大きかったのです。
結果として私は、FoodpandaやGrab Foodのような大手サービスを利用できないまま、別の方法で宅配を強化する必要がありました。
そこで始めた日本のお弁当
11月中旬になると、お店のお客さんが明らかに減りました。
近所のチキン屋さんや他のお店も同じような状況です。
休日にパビアやイロイロ市内を見て回ると、ショッピングモールの人出まで減っていました。
つまり、家から出ない人が以前より増えていたのです。
しかし、家にいてもお腹は空きます。
そこで私は、
「店へ来てもらう」
だけではなく、
「料理を届ける」
という発想へ切り替えることにしました。
そこで始めたのが、日本のお弁当です。
実は、お弁当の宅配自体はすでに多くのお店が始めていました。
そこで私が意識したのは、日本らしいお弁当らしさと、見た目の美しさです。
茶色いお弁当では印象に残らない
最初に試作したお弁当は、メイン料理とおかずを詰めただけでした。
すると気付いたのです。
全部茶色い。
これでは蓋を開けても感動がありません。
そこで、
- 黄色
- 緑
- 赤
この3色を意識してメニューを組み立てることにしました。
料理は味だけではありません。
見た目も、おいしさの一部です。
たとえば最初に作った親子丼弁当。
親子丼、餃子、たこ焼きという組み合わせで、味は悪くありません。
ですが、全体が茶色く、少し寂しい印象でした。
そこで作ったのが三色丼弁当です。
緑が加わるだけで、お弁当全体が一気に華やかになります。
やはり彩りは大切ですね。
今回作った6種類のお弁当

今回は全部で6種類のお弁当を用意しました。
- 三色丼弁当
- オムライス弁当
- たこ焼き弁当
- チャーハン弁当
- 焼きそば弁当
- 餃子弁当
価格はすべて135ペソ。
日本円で約280円ほどです。
周辺のお弁当は180〜300ペソほどが一般的なので、かなりリーズナブルな価格設定になっています。
それでもボリュームは十分。
男性でもしっかり満腹になれる内容を目指しました。
Facebookへ投稿すると…
JosieとJennyと一緒に手際よくお弁当を作り終え、夕方5時ごろFacebookへ投稿しました。
すると閉店前の午後6時前。
早速一人のお客さんがオムライス弁当を買いに来てくれました。
需要がどれだけあるのかは、まだ分かりません。
私たちが利用している宅配サービスも、FoodpandaやGrabではなく、地域密着型の小さなデリバリーサービスです。
それでも、何もしなければ状況は変わりません。
できることを一つずつ試していく。
その積み重ねが、きっと次につながると信じています。
生きるために。
今日も前へ進みます。


コメント