フィリピン・イロイロにある田舎町、サンタバーバラにて、MUSHIN JAPANESE CAFEを作り、たこ焼きやラーメンを販売して生活をしている私。
今回はお金に関する話です。
消えるお金
私はフィリピンの銀行口座がありません。
お店での売り上げは全てが現金です。
私は売り上げを管理しなくてはいけないのですが、お金はいつも私の部屋に整理した状態で保管していました。
部屋は当然ながら施錠をしています。
なのにも関わらず、お金が少しだけ減っていることが何度も何度もありました。
高額ではないのです。
300ペソとか、400ペソとか。
7月から何度も、ほぼ毎日のようにそれが続きました。
いつも全額抜き取られるわけではないので、私の勘違いだろう、飲みすぎたのだろうそう思っていました。
そんなわけあるわけないでしょ
ふと、10月から最高紙幣の1000ペソ札だけいつも以前使っていた鍵付きキャッシュレジスターの中に保管するようになりました。
すると…急に貯金ができるようになりました。
これで私は「誰かが私の部屋に侵入し、お金を抜いている」ことを確信したのでした。
部屋に侵入者
ある日、私と同じアパートで暮らしている日本人の友人から連絡がありました。
「Takaさん、セキュリティに部屋を修理するように伝えましたか?」
私は彼が私にきいたことが最初は理解できませんでした。
ですが、話を詳しく聞くと、彼が私の部屋にいたというのです。
誰が私のお金を窃盗しているのか
どうして部屋を施錠しているにも関わらず、お金が減っているのかを確信しました。
動かぬ証拠をつかむ
カメラを設置するにも、CCTVカメラを購入して部屋に置くのは目立ちます。
何かいい方法はないかと思っていたら友達がこんなものを紹介してくれました。
Live capture3
これはパソコンのカメラがCCTVカメラの機能になるソフト。
なんと、動体検知ができます。
カメラ内で何かが動いたときだけビデオ録画がスタートするという優れもの。
ハードディスクの負担もありません。
さっそくセットしてみました。
トラップの発動です。
私の部屋に侵入した犯人
トラップを仕掛けて飲みに出かける私と友人。
「まるで害獣駆除ですね」
私はそれに同意です。
帰宅してみると…そこには
はい。
犯人が私の部屋に侵入しています。
動画で確認できました。
施錠している部屋に鍵を使い侵入、室内灯をつけ…
ベッド周りをチェックし、現金を探していました。
これは明らかにアウトです。
おそらくですが私の部屋で金を盗むのはルーチンワークになっているかと思われます。
11月2日…私の友人が彼を私の部屋で発見
11月3日…誰かが部屋に侵入したときにものがずれる装置を設置。帰宅後にものが動いており、現金が盗まれる。
11月4日…カメラにて侵入を確認。
11月5日…カメラにて侵入を確認。
11月2日の時点で私の友人が彼を目撃しているのにも関わらず、彼はその後も毎日犯行を続けています。
フィリピン人と社会性
ちょっと話が脱線しますが、フィリピン人の社会性について
フィリピンの人は教育を受けているかどうかで、社会性が大きく異なります。
教育を受けていない人は本当にモラルが低い。
日本でも同様のことが言えると思いますが、フィリピンは貧困国なので日本と比べて社会性のない人間の割合が非常に高いです。
仕事中でも眠いから寝る
トイレに行かずにその辺で用を足す
お店が営業中でも勝手に駐車場スペースを使い数時間騒ぐ
お金をだまし取る
欲しいものがあると盗む
物事を論理的に考えられない
こんな感じ。
ですが、教育を受けている人は違います。
私たち日本人とそれほど変わらないことが多いです。
そういう人は、仕事ができるため収入がよくなりやすく、さらには家族にも社会性がある場合が多いです。
そして、底辺の人と関わらなくてもいい仕組みを作り、その中で暮らすのです。
普段買い物をするためのスーパーもちょっと高くてもセキュリティガードがいて、品質のいいものを選びます。
貧者はそのようなマーケットで買い物はできません。
公共の交通機関は貧困者が使うものと捉えて使いません。
お金がある人は自家用車一択です。
アパートも安いところを選ぶと貧者がいるのであえてちょっと高いところを選びます。
レストランも安すぎるところには貧者が集うので使わないのです。
こうやって、お金持ちは自然とお金がない人と関わらなくていい仕組みの中で暮らします。
今回の私の被害に関して、おそらくですが、7月、8月、9月の間でひとつきに15000~20000ペソは盗まれていると思います。
合計はおそらく50000ペソ程度かと思われます。
10月に売り上げがピークよりも減少しているにもかかわらず設備投資が行えて、月の終わりに15000ペソの貯金が突然できたというのが根拠です。
やれやれ。