語学学校のオーナーから「10月中に退去してほしい」と言われ、どうにか学校を離れることができました。
スタッフとは連絡を取り合っていましたが、みんな別々の場所で生活しています。
そんな中、私が一番困っていたのは、パスポートが手元にないことでした。
パスポートがない
当時、私のパスポートは学校側が管理していました。
マネージャーに確認すると、
「エージェントが学校のオーナーへ渡した。」
という返事でした。
私はパスポートを返してもらうため、未払いになっていた6万ペソの支払いを済ませようと学校を訪れました。
しかし、その場は私が想像していた以上に厳しい話し合いとなりました。
語学学校の弁護士
対応してくれたのは、以前にも会ったことのある弁護士でした。
私が学校でマネージャーをしていた頃、先生たちへ書類への署名を求めていた方です。
その書類には、
「学校は法律に基づいて給与を支払うが、今後学校に対して異議や苦情を申し立てない」
という内容が書かれていました。
そして今度は、私自身がその弁護士と向き合うことになりました。
学校側は、未払いの6万ペソに加え、さらに次の費用を請求してきました。
- 電気代 40,000ペソ
- 家賃の増額分 45,000ペソ
- 無償提供されていた部屋の電気代 5,000ペソ
合計15万ペソ。
日本円で約33万円です。
私の認識
電気代について
私の認識では、部屋を借りる際に「電気代込み」という条件で話がまとまっていました。
また、私がエアコンを使い始めたのは9月からで、一般的な電気料金を考えても4万ペソという金額には大きな違和感がありました。
さらに、部屋ごとの電気使用量を測る個別メーターもありませんでした。
そのため、私には請求金額の算出根拠が分かりませんでした。
家賃について
家賃についても、私とオーナーの間には賃貸契約書がありませんでした。
家賃の値上げについて正式に合意したこともなかったため、私は支払う義務があるとは考えていませんでした。
部屋の電気代について
私が住んでいた部屋は、「自由に使っていい」と説明を受けて借りていました。
こちらについても契約書はなく、追加で電気代を請求されるという認識はありませんでした。
私のミス
私が大きな失敗をしたのは、学校を退去する際に、学校で使っていた手作りのテーブルと椅子を運び出したことでした。
もちろん、運ぶ前にスタッフへ確認しました。
すると、
「持って行っていいよ。」
と言われ、スタッフ自身がトラックへ積み込んでくれました。
しかし学校のオーナーは、その行為を窃盗にあたると主張しました。
そして、
「合意しないなら起訴して刑務所へ送る。」
という趣旨の言葉を残し、部屋を出て行きました。
その直前、私はパスポートについて尋ねましたが、
「そんなものは知らない。」
という返事だけでした。
その後は弁護士から、
「支払いに応じないのであれば、法的手続きを取る可能性がある。」
という説明を受けました。
私はその場で判断することはできないので、自分の弁護士へ相談したうえで返答したいと伝え、学校を後にしました。
本当に苦しい時間でした。
本当の失敗
当時は、
「テーブルと椅子を運んでしまったことが失敗だった。」
そう思っていました。
でも今振り返ると、本当の失敗はそこではありません。
最終的な判断をしたのは私自身です。
ビジネスを始める前にも、
「その相手とは慎重になったほうがいい。」
と何人もの方が忠告してくださいました。
それでも私は、
「海外で自分のお店を持てる。」
という期待の方が大きく、冷静に耳を傾けることができませんでした。
お店が始まってからは毎日が慌ただしく、周囲を見る余裕もありませんでした。
その積み重ねが、この状況につながってしまったのだと思います。
今やるべきこと
当時、私が最も困っていたのはパスポートの所在でした。
コピーを確認した限りでは、もしエージェントがビザの延長手続きをしていなければ、滞在資格が切れている可能性もありました。
しかし、パスポートが手元にないため確認することができません。
マネージャーは、
「エージェントがオーナーへ渡した。」
と言い、
オーナー本人に尋ねると、
「知らない。」
という返事でした。
信頼している知人や弁護士にも相談した結果、
「まずは日本大使館(領事事務を扱う在セブ領事事務所)へ事情を説明したほうがいい。」
という助言を受けました。
セブまでは飛行機なら約1時間。
フェリーなら約12時間です。
飛行機は約5,000円。
フェリーは約2,200円。
もちろん、私が選んだのはフェリーでした。


コメント