セブ島で怪しい女性に携帯を盗まれたけど何とか交渉して取り返した話

これは調子に乗ったおかげで痛い目にあった話です。

語学学校で必死に勉強をした甲斐があり、ある程度のコミュニケーションは英語でとれるようになった私。少しだけ調子に乗っていて普段よりも気が緩んでいました。

セブ島でフラフラと過ごしていた時のことです。午後8時ころ、マンゴーストリートという通りを歩いていました。

ちょっと過激な通りで、たくさんのギラギラしたお店や、路上売春をしている人が何人もいました。私がいたイロイロにはそういう場所は私が知る限りは全くなかったので、通りを歩いていているだけで新鮮な気持ちになっていました。

そんな道を歩いていると一人の女性が話しかけてきたのです。

現地女性
ハーイ。なにしてるの?
Taka
やぁ。(ほら、来たぞ早速…ちょっとだけ話をしてみるか)
現地女性
何人?
Taka
日本から来たんだよ。マンゴーストリートがどんなところか知りたくて歩いていたんだよ
現地女性
ちょっとあなたに興味があるから向こうでお話ししましょうよ。

通りからちょっと外れたやや暗いところに座る私たち。すると…。

Taka
どうしたのいきなり!?

なぜか彼女が私の体をべたべたと触ってきたのです。

現地女性
かっこいいから触りたくなったのよ。誰もいないし、いいじゃない。あなたも私を触っていいのよ。

最初どう答えたらいいかわからないので困っていたけれども、気持ち悪いのでお断りしました。

Taka
そういうのは望んでいないのでもういいよ。俺はこれから一人で飲みに行くわ~。
現地女性
そう?残念だわ~。

出会ってから別れるまで10分程度。彼女と別れてすぐにポケットに手を入れると…

なんと携帯電話がないのです。一瞬で全身から汗が吹き出る私。携帯は命綱ですからね。間違いなく彼女と話す前は私は携帯をもっていたのです。

しかしながら彼女と話をし別れたその時から、携帯がなくなっている!

ほぼ、100パーセントの可能性で彼女は私の携帯を盗んだようでした。しかしながら証拠なんかどこにもありません。彼女のほうを観ると、私の方を話していた時の同じ座り方のまま私の方を見ています。

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彼女との駆け引きがはじまりました

まず状況の整理からです。

①おそらく彼女は私の携帯を盗んでいると思われるが、証拠は一切ない。

②私の一番の目的は彼女が移動する前に、彼女から携帯を取り返すこと。

③彼女が一人なのか仲間がいるのか不明な以上、彼女にネガティブな刺激を与えるのはよくない。

完全にアウェーな土地で一人ぼっちの状況です。私は彼女がいなくならないようにすぐに話をしながら様子を見ることにしました。

Taka
実は俺の携帯電話がないんだよ。
現地女性
ふーん。落としたんじゃない?
Taka
君と話す前に持っていたのは間違いないんだよ。
現地女性
私が盗んだって言いたいの!?
Taka
そうじゃない。この辺で見かけなかった?

明らかにさっきよりも冷たい雰囲気になっています。彼女の目つきが変わっていきました。

これ以上の刺激を与えるのは危険です。私は作戦を立てて彼女にアプローチしました。

心理戦が始まりました

Taka
今回は明らかに俺のミスだとわかっているんだよ。俺は君を憎んではいないよ。
現地女性
え?あなた何言ってるの?
Taka
俺は君に1,000ペソを今支払う。これは勉強料だ。俺は警察には絶対に行かない。携帯さえ戻ればいいんだよ。
現地女性
は?何!?

彼女の手を取り、1,000ペソを握らせました。明らかに彼女は動揺していました。彼女の想像を上回る先制パンチだったようです。

すると…

現地女性
2,000ペソにならない?
Taka
キタ━(゚∀゚)━!

ここで感情的になってしまっては彼女の心がまた閉じてしまうかもしれません。私はあくまでも「携帯を返してもらう」という目標からブレずに彼女と交渉をしていきます。

Taka
2,000はあまりに高いよ。1,500でどう?
現地女性
う~ん…
Taka
君はほんの30分たらずで3日分の給料を稼いだ。十分にすごいじゃないか。
現地女性
確かに。いいわ、1,500で手を打ちましょう。

何とか合意を得ることができました。1500ペソと言えば約3,200円です。どうにか私の支払える金額で落ち着きました。

最初の2,000ペソで簡単に合意したら、「この男はもっとお金が払えるかも」と思われ、さらに吹っ掛けられることを心配しました。結果としてはお互いの意見を織り交ぜた折衷案となったのがよかったかもしれません。

追加の500ペソを渡すと、なんと彼女のお尻の下から私の携帯が出てきました。本当によかったと思えた瞬間でした。

そそくさといなくなろうとしている彼女に対して、私はさらに声を掛けました。このまま返してしまってはもったいないと瞬間的に思ったんです。せっかくだから何か学んで帰ろうという気持ちになりました。

技術と予防策を聞いてみました

Taka
ちょっとまって。もう少し話そうよ。
現地女性
何!?警察に言うの!?
Taka
そうじゃないよ。君がいつ盗ったかを教えてほしいんだよ。本当に気づかなかったからさ。あれはすごい技術だよ。

彼女の表情が緩むと同時に彼女の方から饒舌に語りだしました。自分の技術にプライドを持っているスリのようです。

現地女性
体を触ったでしょう?実はあの時にポケットの中も確認したのよ。あなた気が付かなかったでしょう。
Taka
すごいね。今後のために聞きたいんだけど、どうやったら他のスリから身を守れるかな?
現地女性
あなた自分の財布はひもでズボンと繋いでるでしょ?携帯も同じようにするのがいいわよ。
Taka
なるほど~ありがとう。
現地女性
私は一仕事したからこれから飲みに行くわ。あなたも一緒にどう?
Taka
さすがに遠慮しておくよ。じゃぁね。(すべて俺のお金だろ~)

まとめ

結果的に携帯電話が戻ってきてよかったんだけれども、明らかに調子に乗って普段取らない行動をとったからこんなことになったと思います。

普通に考えて、初対面の外国人に対して現地人が声をかけるだなんておかしな話です。ほぼ下心があるに決まっています。

日本にいる路上を歩いている外国人に、日本人の私たちがいきなり話しかけることはないでしょう。飲食店などのお店の中だと話は別ですけど。

軽めの痛い目にあっておいてよかったです。致命傷にならないで勉強できてよかった。皆さんは大丈夫だと思いますが、気を付けてくださいね。

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