Nagomi Japanese cafe 2019 その12 個人事業主の登録を行いました(1)

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フィリピンで事業をスタートするときは

私は当初ビジネスオファーがあった時に、韓国人オーナーから現フィリピン人マネジャーの名前を使い、ビジネスをするという話があったために承諾をしました。

ある日、韓国人オーナーが切れ気味に

「Taka,一週間以内にビジネスの権利書を見せろ。それができないなら出ていけ」

と私に一言。相変わらずです。

私はすでに100万円を超えるお金を投資しているのにお構いなし。

立場上仕方ありません。

もともと彼からビジネスの提案があり、そのときに店名は「NAGOMI Japanese cafe」 であること、手続きはすべてフィリピン人マネージャーが行うこと、名義も彼女の名義で行うことで同意していました。

カフェの名前に関しても彼女が「その道に詳しい会計士を通して手続きをしているけれどもすべて問題ない」

と話していたから安心していたのです。



しかし、、、


その後私はフィリピン人マネジャーに進捗を確認したのですが、彼女は全く何もしていないどころか、そもそもビジネスオーナーとして自分の名前を使われることすら拒否したのです。

約束が違う、と彼女に対してイライラしてしまいそうですが、ここはあくまでもフィリピン。ここで彼女に対して怒っていはいけませんし、かえって状況がややこしくなります。

フィリピンあるあるです。

私はあらかじめこの状況も頭の片隅に置いて考えていました。

なぜなら私は彼女と1年半程度一緒に働いており、彼女の強み、課題に関してすでにある程度把握していたからです。

正直なところびっくりしましたが、結局のところ自分が学び、力をつけていくしかありません。

さて、、、ピンチをチャンスに変えていくための最善を尽くします。

フィリピンで個人事業主登録を行う際に必要なこと

SingleとCooperationとPertnership

まず、知っておかなければならないことは、私のような小規模カフェ経営に関しては個人事業主として事業申請をする場合、外国人が事業主になることはできません。

じゃぁ、フィリピンで起業している日本人はどうやっているか、というと、下の画像を見てください。市役所に出さなければならない申請書類です。

ビジネスタイプが4種類あります。

①Single 

フィリピン人が自分でビジネス申請する場合です。

フィリピン人名義でビジネスを展開する

②Partnership

外国人がフィリピン人のパートナーとなり、ビジネスを展開する。

個人契約を結ばない限りは経営の権利は100パーセントフィリピン人のものとなる。

③Corporation

外国人が権利の40パーセント、フィリピン人が権利の60パーセントを有して、ビジネスを展開する。

この3つが現実的な選択肢になります。

④cooperative

これは組合作って会社を興す場合です。

私のような外国人が現地でビジネスを展開するなら②か③になります。


私の場合…今回は①で進めていくことになりました。

ちなみに①が一番早い。外国人がバックにいることを話す必要がないからです。

②は書類の準備に時間が少しかかる。

両方ともフィリピン人による乗っ取りが懸念されますが、ビジネスの許可は出やすい。

③は時間はかかりますがリスクを分散できます。

理由は前述した理由から早くビジネスパーミットが必要なため1の選択です。

市役所の職員に聞きましたが、最初にSingle およびPartnership、そのあとに Corporationということも可能でした。

先ほども伝えましたが、本当は今回、私は最初フィリピン人マネージャーの名前を使うことで合意を得ていました。

ですが、彼女は手続きを進めている、と話を私にいつもしていたけれども、実際は何一つやっていない上に、私はしらない。と完全に拒否。

もちろん韓国人経営者はそんなことお構いないなし。

私の話は一切聞いてくれません。

許可書さえ発行して、毎月お金を収めたなら文句を言わない、それができないならどんな理由であろうと私の責任、というような考えです。

自分から私にビジネスの話を展開しておいてこの対応。なかなかの曲者です。

今の私は立場もの売り上げも少なく力がありませんから従うほかありません。

と、いうわけで。

フィリピン人と共同経営の形で店をオープンする

私がお願いしたのは、もともと私の先生だった人です。

外国人のビジネス展開者がよく現地フィリピン人に乗っ取られてしまう、というような現象が起きます。

特に恋愛関係のパートナーは多くの場合、失敗してます。

私はあらかじめ、なにかあったらこの人にお願いしようという人を決めていました。

彼女は学校がスタートした2003年からずっと勤務しており、韓国人オーナーがフィリピン人の裏切りによりお金を何度も失うところや、ほかの先生のトラブルなどいいところも悪いとこもすべて見てきた人です。

多くの生徒が彼女に会うために、わざわざ外国からWE Academyに何度も学びに来るのです。

私はとても彼女を尊敬していますし、彼女も私を尊敬してくれています。

だから私は何かあったら彼女に頼もうと決めていました。

さて、そんなことから彼女に対して正式にお願いをした私。

彼女の答えはいたってシンプル。

「Taka、全てを合法な状態にしていきましょう。」

「管理者(韓国人)は一週間といったけれども、しっかりとプロセスや証拠を見せればきっと大丈夫。」

「Taka、こういう時Mushin(無心)が大切だって聞いたけど、きっとそうなんでしょ?いちいち腹を立てないで前を見ていきましょう。」

ありがたい。

DTIに個人事業主登録をする

DTI というのは(Department of Trade and Industry)の略で、政府機関です。

ここで個人事業主の登録を行います。


私の場合は、Industry: Cafe

 法人ではなくて、Registration of Self-employedとなりますね。

ここを訪問してわかったことをまとめていきます。
ラッキーだったことに、職員の人はとてもやさしく丁寧に私に説明をしてくれました。

ちなみに私は

・ロケーションがどこにあるのか

・語学学校と併設していること、そこの管理者からオファーがあったけれどもこうなってしまったこと

・すでにビジネスをスタートしてしまっていること

ビザは申請中であること

このようなことをすべて包み隠さずに話をしました。

そんな私に対して担当者の女性は私にやさしく丁寧に教えてくれました。

1.書類を作成しなければならないが、フィリピン人がすべて書類を記入し、提出する必要がある。

私は書類を提出することができない。当然です。

2.書類申請に必要なことで厄介なことは特にない。IDを添付するだけでよい。

3.提出から受理まで15分程度で終わる。

4.DTIでできることは上記の4つ、そのほかに市役所(City Holl)での申請も必要

とのことです。

思ったよりもハードルは低いですね。

彼女は助言として、かならずパートナーと本人(私)との間で個人の契約書を作るようにアドバイスをしてくれました。

これはよくある乗っ取りを防ぐためですね。

後日、DTIに書類を申請し、ビジネス許可を無事に取得

そんなこんなで後日書類を二人で埋めてDTIに書類を提出に行きました。

彼女はことあるごとに私にアドバイスをするのではなく、

「〇〇について自分で調べて、Takaがどう思うか私に教えて。」

「〇〇というところに行って、私の知人と会って、Takaが私に聞いてみたことについて彼女に聞いて、自分なりに理解したうえで私に意見を教えて」

というように私がたとえ外国人であっても現地の法律を一つ一つ私自身が調べて理解を深めるようなかかわりをしてくれました。


さらに今回私と彼女にとって最大のポイントは、共通の仲の良かった知人が今年弁護士の国家試験に合格したことです。

彼女に気兼ねなくすべて話をして、私に何ができるのか、どういう方向で話を進めるのがいいのかを完全にサポート。

本当に地獄に仏の状態です。

そんなこんなでDTIの外で彼女を待つこと30分。

彼女が出てきました。

タクシーに乗り結果の確認。

彼女から「Taka、ひとつ謝らなければならないことがあるの」とひとこと。



ざわ・・・ざわ・・・


「実は、Nagomiって名前は既に使われていてだめだったの。」

「NAGOMI Japanese Cafe」

「Nagomi Japanese cafe」

「Nagomi Japanese Cafe」

どれもダメだったとのこと。そこで彼女がDTI職員に伝えた店名は…

MUSHIN Japanese Cafe

無心Japanese cafe

となりました。

Nagomiがすべてはじかれたときに動揺して、Mushinを思い出してとっさに伝えたとのこと。

最初びっくりしたけれども、実は彼女からMushinという名前を聞いたときからちょっと引っかかっていました。

無心というのはネガティブもポジティブもなく、その時の状況を受け入れて、常にリラックスしている状態。

ちょっとNagomiにも似ています。

フィリピンにいてたくさん人から騙されたり、嫌な目にあったりしましたが、すべてを受け入れて、そのうえで自分の成長につなげていきたいからこそフィリピン滞在を選んでいます。

まさに何が起ころうが無心です。

動揺せずに受け入れ、乗り越える。

私のパートナーの女性はとてつもなく頭がよく勉強家の女性なのでそのこともすべてわかっていました。

さらには、彼女から質問。

「Taka、NagomiとMushinは共通する部分があると思うの。」

「けれども私的にはNagomiはどちらかというか女性らしさ、やさしさが入っている気がする」

「Mushinは男らしさ、BushidoとかZen とかKarateなイメージなんだけど、どう?」

なんてことも聞いてくれました。

完璧すぎる。。。

というわけで、NAGOMI Japanese Cafe

から、Mushin Japanese Cafeと変更になりました。

これで不許可営業ではなくなりました。
韓国人オーナーが脅してくることもないでしょう。

大きな一歩。

NagomiからMushinに変わったことで様々なものを作り直す必要がありますが、仕方ない。

Mushinで前に進んでいきます。

まだまだやらなければならない法的手続きはありますが、すべて基本的には自分の力と周りの協力で進めていきます。

だれかにお願いしたらあっという間に足元を見られてお金を持っていかれるけど、私の場合はフリーです。

しかも内容を理解し、強くなれる。

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