フィリピンでの男女トラブルでの訴訟は難しい!?経験談をお伝えします

フィリピンにおいて、男女トラブルはつきもののようです。

特に高齢の日本人男性と、若いフィリピン人女性との間に多いようです。

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人生の全てをフィリピン人女性に賭けていた男性

ちょっと前に、日本人男性の通訳をする仕事の依頼がありました。

かいつまんで説明すると、フィリピンの弁護士から英語を話せる日本人を探しているという連絡が人伝いに私に舞い込み、承諾した流れです。

弁護士事務所で出会った男性はどうやら60代後半の男性のようでした。そしてフィリピン人の女性は30代。年齢差は30歳以上です。

彼の話を要約すると…

・日本人妻がいたが、フィリピン人女性と付き合うために離婚した。

・男性は定期的にフィリピンに通っていた。

・数年前に子供が生まれてから毎月日本のケースの同額以上の仕送りをしている。

・彼女のために現地に家を建てた。車も買った。全てを買い与えた。

という話でした。使ってきたお金は10年未満で2500万円にもなっていたそうです。

そして、その女性は日本人男性との間に子供が生まれたのにも関わらず、他の彼氏がいたことが発覚。結果的には別れを決断し民事訴訟を起こしたいとのことでした。

ですが、どうしてもフィリピンの法律上、訴訟が難しいことも出てきてしまうのです。

全てを諦め戦う決心をした日本人男性

フィリピンの法律においてポイントになるのは「法的に結婚しているのかどうか」です。この根拠となるは書類だけです。どんなに「愛してる」という話をお互いがしても、それは絶対に根拠になりません。

チャットの履歴やメールの履歴で「〇月〇日に結婚しようね」と両者が合意していてもそれは根拠とならないのです。

そのため今回のケースは、「例え子どもができていようとも、結婚に関する法的根拠はない」と判断されてしまいました。

このようなことはフィリピン内においては非常に多いようです。フィリピンでは離婚することが日本よりも何倍も難しく、お金もかかってしまうことから、結婚できない人が多くいるという話を弁護士から聞きました。

また、離婚したくてもできないから別居している女性も多くいるという話も聞きました。

従って今回のケースで請求できるのは、

①彼女に対して自分名義で購入した物的財産(家)

②子どもに対して支払っていたつもりが、私的に使われていた保険金

③入院、手術と言われて渡していたが、私的に使われていた保険金

などでした。

請求できないものとしては、

①家具一式(お互いが利益を得ていることが確定しているからだめだそうです)

②車(彼が彼女に買い与えたのですが、彼女名義だったためだそうです)

③莫大な電気代(彼女に家賃と共に渡していたが私的に流用していたそうです。あとから彼が電気代を支払ったそうですが、結果的には電気を伴う生活を二人でシェアしたため、請求できないとのことです。)

などなど、当然ながら基本的には『根拠』が求められます。

フィリピンにおける精神的苦痛の慰謝料根拠

弁護士曰く、フィリピンにおいては結婚していなかったら、精神的苦痛による請求金額は(既存財産)×10パーセントしか請求できない。とのことです。

例えば、家が500万円、車が100万円、だとしたら精神的慰謝料は60万円しか請求できないということです。

例え女性が他の男性と浮気をしていようが、浮気相手の男性に慰謝料を求めることもできないそうです。その根拠は結婚していないからです。

先ほども話をしましたが、チャット履歴による約束は何の力も持ちません。

それでも当然ながら法律上はどうすることもできないので、従うしかありません。たとえどんなに熱心にチャット履歴の書類を作成しても、それは何の根拠にもなりませんのでご注意を。

日本人男性の彼女だった女性は相当な策士だったのかもしれません。

フィリピンの弁護士に対する相談費用

ちなみに、弁護士さんを使って本格的に裁判をするにあたっての費用は以下の通りです。成功報酬の上限は10%と決まっているそうなので、そのあたりは良心的ですね。

初期費用 20,000ペソ

相談費用 1,500 ペソ/1時間

民事訴訟 50,000ペソ

手数料 50,000ペソ

訴訟準備費用 5,000ペソ

覚書の作成(希望するなら) 10,000ペソ

成功報酬 10% 

裁判出演料  2,000ペソ

宣誓供述書作成費用  2,000ペソ

書類印刷、準備等 5,000ペソ

価値観は人それぞれですが、多くの場合は男性がしたごごろを見せて若い女性に近づくケースが多いようです。

下心を見せて若い女性に近づいても、相手の女性はほとんどの場合、同様に下心を持っていると思います。どんなに口では愛を語り合っても、ほとんどのケースは気づくと男性が女性に莫大なお金を支払ってしまっているそうです。

日本に置き換えて考えたらどうでしょう。70歳くらいの男性が飲み屋さんで知り合った30歳くらいの女性と結婚するのは滅多に考えられないことです。多くの場合、誰もがお金を目当てにしている、と気が付くと思います。

フィリピンでもそれは同じです。フィリピンは貧困な国だからお金を見せたら若い女性が寄ってくると思っている人もいるかもしれませんが、それによって来る女性はやはり、あなたの財布を狙っています。

どんなに「あなたのことかっこいい」と言ってきても、普通に考えたらありえないことです。フィリピンだからあり得る、というのは幻想です。

むしろ教養や社会性があるフィリピン人女性はお金に対してなびきません。これは私の経験からの話ですが、知性があり毎日目標をもち頑張っているような女性は、我々日本人がお金を払おうとすることを拒否する女性も多いです。

例え無職だとしても、「私は今働いていないから払えないので、仕事が見つかったら外食しましょう」と正直に話してくれる人もいます。

逆に、男性や外国人をお財布だとみている女性は、食事が終わった際に払うそぶりを見せませんし、「お金を貸してほしい」とすぐに相談してきます。

お金に対する考え方と、表現の仕方である程度の本質を見極めることができると思われます。

どのような形でフィリピン人女性と知り合い、どのような形で仲良くなるのかはそれぞれですが、周囲の友達や第3者にも胸を張ってプロセスを話せるようなお付き合いの仕方をしているのならば失敗も少ないかもしれませんね。

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